「團十郎」襲名披露興行 チケットが売れなかった“本当の理由” | FRIDAYデジタル

「團十郎」襲名披露興行 チケットが売れなかった“本当の理由”

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襲名披露興行の成功は、八代目市川新之助こと堀越勸玄くんの人気にかかっている
襲名披露興行の成功は、八代目市川新之助こと堀越勸玄くんの人気にかかっている

市川海老蔵改め市川團十郎(44)による『十三代目市川團十郎白猿襲名披露興行』が11月7日から始まった。しかし、初日となる7日、昼の部2万3千円の1等席はまだ空席があり、松竹のWEBサイトで購入可能となっていた(11月5日時点)。

「ほんの僅かとはいえ、やはり前代未聞です。正直、直前になってもチケットが売れ残るとは思いませんでした。今年3月の團十郎さんの多重交際報道や、小林麻耶さん(43)の騒動などでネガティブな報道が相次ぎましたが、ご贔屓筋や歌舞伎の目の肥えた方々にとってそれほど影響はありません。特に昼の部の1等席は、そういう方々が多くご利用されるエリアでもあるので、そこに空席があるというのは本当にショックが大きいのです」(松竹関係者)

これまで、襲名披露興行となると、チケット販売後「即完売」というのが通例だった。特に、市川團十郎といった大名跡ともなれば争奪戦となり、関係者がご贔屓さんにチケットをまわすだけでも大変だったのだ。しかし、ここ数年の歌舞伎人気の低迷、加えてコロナ禍の影響もあり、チケットの売り上げは激減。それは、『襲名披露興行』といえども例外ではないと考えた松竹と團十郎は、本来なら3ヶ月間行う披露公演の期間を2ヶ月間に短縮するという苦渋の決断をした。

しかし、それでも、チケットは売れ残ったのだ。そこで、團十郎が頼ったのが息子の堀越勸玄くん(9)だ。

「八代目市川新之助を継いだ勸玄くんが披露公演として12月に史上最年少で『毛抜』の主演を務めます。この決定自体は團十郎のゴリ押しで、周囲にお伺いを立てない姿勢に当初は反対の立場をとっていた重鎮の方々ですが、勸玄くんの成長ぶり、真面目で一生懸命な稽古っぷりには感心していると聞きます。ご贔屓の方々も、『勸玄くんの「毛抜」は観る価値あり』と評価はうなぎ登りで、最後の追い込みにはかなり貢献したと思いますよ」(梨園の女将さん)

それにもかかわらず、最終的に売れ残ってしまったわけだが、長年、後援してきたという関係者は、

「チケットが売れない本当の理由は二つあります」

と、語る。

「ひとつは團十郎と実母である堀越希実子さんの関係が修復不可能になってしまっていること。10月31日に行われた『十三代目市川團十郎襲名披露記念 歌舞伎座特別公演』に希実子さんの姿はありませんでした。二人がほぼ絶縁状態であることは周知の事実ですが、まさか息子と孫の晴れの日に来ないなんて…。それはつまり、希実子さんのご贔屓筋にも声がかかっていないということでしょう。やはり最大の後援者が協力してくれないとなると、影響はかなり大きい」

今年6月、『女性自身』が、海老蔵が実家の売却を決定したことで、希実子さんとの間に亀裂が入り、口を聞かないほど関係が悪化し確執が生じていると報じた。それに対し、團十郎は反論していたが、やはり、二人の関係は改善どころか、修復不可能なところまで来てしまっているというのだ。

「もうひとつは贔屓筋から見て、團十郎の芸が名跡を名乗るに十分ではないことです。メディアは團十郎の女遊びが原因とか色々書き立てていますが、一番の理由は、単純に團十郎の芸の技術が十分でないということに尽きます。私は特別興行を観に行きましたが、やはり技術面での成長は見られませんでしたね。お隣にいたご贔屓さんが『やっぱりダメだな…』としみじみと語っておられて、私も『これでは人に勧められませんね…』と、話していました。そうした技量の不足は、決して歌舞伎に詳しくない人にも伝わってしまいます。それがチケットの売れ行きに影を落としているのは間違いないでしょう」

披露興行を無事終えたとしても、茨の道はまだまだ続きそうだ。

  • PHOTO蓮尾真司

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