「氷川きよし」から卒業し“ありのまま”のキーナへ…記者が見た兆候とファンとの特別な関係 | FRIDAYデジタル

「氷川きよし」から卒業し“ありのまま”のキーナへ…記者が見た兆候とファンとの特別な関係

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年内で活動休止する演歌歌手の氷川きよし。最近は“ありのまま”の姿をファンに見せているが…
年内で活動休止する演歌歌手の氷川きよし。最近は“ありのまま”の姿をファンに見せているが…

年内いっぱいで歌手活動を休止する氷川きよしが22年間続けてきた冬のコンサート『きよしこの夜』を終えた。

12月14日、東京国際フォーラムで開催され、前日13日と合わせて計1万8000人を動員。2度の衣装替えを経て、デビュー曲『箱根八里の半次郎』や『限界突破×サバイバー』など、自身の歴史を振り返るようにヒット曲を歌唱した。

MCでは

「“氷川きよし業”をやらせていただいたKiina(キーナ)でございます」

と挨拶。ファンへは

「多くのお客さまのおかげで22年間やってこられた。どうぞお元気で!」

と呼びかけた。

アンコールでは胸元を大きく露出したドレス姿で登場。最後の曲に選んだのは自身が作詞した新曲『魔法にかけられた少女』で、歌唱後は三方に礼をして幕が下りた。

氷川は’00年に“演歌界のプリンス”としてデビュー。端正な顔立ちで人気を博し、演歌界に新風を巻き起こした。ただ「氷川きよし業」というように、デビュー後まもなくから葛藤は抱えていたようだ。

氷川きよしを15年以上取材しているスポーツ紙記者は

「最初に『あれ?もしかして…』と思ったのは、新曲発表のイベントで控え室にいた氷川さんの会話を聞いた時。お付きのメイクさんとネイルについて『すごくカワイイ!』などと楽しそうに会話していましたね。

それでもマスコミの取材を受ける際は、爽やかな好青年。今にして思えば、いろいろ堪えていたのだろうな、と思いますね」

と話す。

’19年に週刊新潮のインタビューでは

《『演歌の王道』を歩んで欲しい、男らしく生きて欲しいって言われると、自殺したくなっちゃうから、つらくて……》

心情を吐露している。

マスコミ業界では彼の“悩み”に対し、「腫れ物に触る…」といった感覚ではなかった。氷川の歌やふるまいを見れば、そうした問題に迫る必要が全くなかったからだ。

「氷川さんの取材現場に必ず顔を出す高齢の女性記者がいるのですが、氷川さんは必ず『お元気ですか?』『風邪に気を付けてくださいね』と気遣う言葉を掛けていました。

舞台上で囲み取材を行った際には、階段の上り下りがキツかった高齢記者の手を握り、一緒に上ってあげたこともあります。そういう氷川さんのやさしさをみんな見ているのです」(ワイドショー関係者)

ファンとの“関係”も素晴らしいものがある。

客席でうちわやペンライトを揺らす年配女性たち。「演歌界のプリンス」から「Kiina」に変貌した氷川のことをどう思っているのか?

「私たちは彼のすべてを応援しています。悩んでいたことを知り、一瞬動揺しましたが、すぐに寄り添ってあげようと思いましたね。彼が信じる道を進んでほしい。私たちは“ありのまま”の氷川さんを応援しています」(70代女性ファン)

ファンであり最大の理解者――。この“関係”があるからこそ、氷川は休養を選択できた部分もある。

今後は30日のTBS『輝く!日本レコード大賞』や、大みそかのNHK『第73回紅白歌合戦』への出演が控えている。氷川きよしとしての活動終了まで残りわずか。最後にどのようなパフォーマンスを見せるのか。目が離せない。

  • PHOTO山田 宏次郎

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