ガーシー議員めぐる検察担当『P担記者』の本音は「ネタ扱い…」警察と検察の間にある明確な“温度差” | FRIDAYデジタル

ガーシー議員めぐる検察担当『P担記者』の本音は「ネタ扱い…」警察と検察の間にある明確な“温度差”

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警察による家宅捜索が行われたガーシー議員。だが、検察とは温度差があるようで…(オフィシャルYouTubeチャンネルより)
警察による家宅捜索が行われたガーシー議員。だが、検察とは温度差があるようで…(オフィシャルYouTubeチャンネルより)

「ガーシーですか…。完全にネタ扱いですよ」

東京地検特捜部をはじめとする検察を担当する『P担』記者の間ではこんな声が聞かれる。

もっかマスコミの間ではガーシーこと東谷義和参院議員のXデーに関する報道が相次いでいる。昨年、ネット上に突如として現れ、著名人のスキャンダルを次から次へと暴露。閉塞感漂う社会に倦んでいた人々を喜ばせた。また関西弁を駆使したトークに魅了される人も続出し、一躍“時の人”となった。

ガーシーは勢いそのままに昨夏の参院選にNHK党から立候補し、当選。ユーチューブチャンネルはBAN(アカウント閉鎖)されたが、独自の有料サロンを開設し、なおも暴露を続けている。

「もともとは“BTS会わせる詐欺”を手がけた人物。ギャンブルにハマり、億単位の借金を抱えていたのが動機だった。

その後、ある人物の誘いで暴露ネタをやり始めたところ大当たり。詐欺の被害者とは和解し、年収はゆうに億超え。著書も出版されるなど、この世の春を謳歌していました」(スポーツ紙記者)

雲行きが怪しくなってきたのは昨年末。読売新聞が独自ダネとして、警察がガーシーの立件に向けて動き出したと報じた。

容疑は脅迫、名誉毀損、威力業務妨害…など多種多様。1月11日には関係先に家宅捜索を行っていたこともわかった。

「メディアへの情報リークの仕方を見ていると、少なくとも警察は逮捕する気満々だな、という印象ですね。議員には不逮捕特権がありますが、議会でOKが出れば身柄を取ることができる。最近、NHK党を除く各党の幹部がガーシー議員に対し、厳しい言葉を並べているのも、その伏線ではないですかね」(ワイドショー関係者)

鼻息荒い当局だが、冒頭のP担記者によると、検察はどうもそうではないらしい。

「現在、捜査当局といわゆる逮捕後の“段取り”をつけている最中だといいますが、検察は『本当にできるの?』と懐疑的な見方もしているそうです。公判維持できなければ赤っ恥ですからね」

それ以前に、ガーシーは知名度こそあれど、政財界では“新人”扱いだ。検察もP担も注視しているのは、大物政治家や大手広告代理店なども絡む汚職事件だという。

「検察関係者のぶら下がり取材で『ガーシーの件は…』と聞くのは正直恥ずかしいですね。社会の関心事ではあるので、聞かざるを得ませんが。検察関係者も逆に興味本位で『どうなの?』と聞いてくる有り様。完全にネタ化しています」(同・P担)

警察は今後、ガーシーの動画をくまなくチェックし、恐喝や名誉毀損に該当する部分を摘出。さらに関係先を片っ端から調べ、金の流れや背後関係を調べるという。

メディア側も来たるべき日に向けて備えているが、テレビ局はその扱いに腐心している。

「ガーシーを担ぎ出したいところだが、生放送では『リスクが高い』と判断されている。ウラの取れない不規則発言をする可能性が高いですから。

それを流せば、あとから名誉毀損と言われかねない。編集ができる事前取材でなければ扱えないでしょう」(テレビ局関係者)

最近では、ジャーナリストの田原総一朗氏がユーチューブチャンネルでガーシーに論戦を呼びかけた。本来ならば、田原氏の代表番組であるテレビ朝日系『朝まで生テレビ!』に出したいところだが、同局関係者いわく

「編成や営業から絶対ストップがかかると思う」

と尻込みしている。

ガーシーは予告通りであれば、3月にも帰国する。すかさず記者会見を行うという情報もあり、その動向が注目される――。

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