「モノ言う役者」織田裕二が7月ドラマで“主演”以外を引き受けたウラに「コア視聴率」重視の波 | FRIDAYデジタル

「モノ言う役者」織田裕二が7月ドラマで“主演”以外を引き受けたウラに「コア視聴率」重視の波

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7月ドラマに”主演以外”で出演することになった織田裕二。そのウラには…
7月ドラマに”主演以外”で出演することになった織田裕二。そのウラには…

大物俳優・織田裕二がテレビ朝日系“7月ドラマ”に出演する。

これ自体は、いつもの制作ニュースなのだが、主演はもっか人気急上昇中の女優・伊藤沙莉。織田は主役ではなく、“トメ”の出演者になる見込みだという。

「トメ(止め)」とはキャスト表の並びで一番下、通常、主演に次いで有力な出演者が来るポジションと言われる。

「ドラマはテレ朝が力を入れる火曜午後9時の枠で、執行官を中心に描かれるリーガルドラマになるようです」(スポーツ紙記者)

織田といえば、’90年代のフジテレビの伝説的トレンディードラマ『東京ラブストーリー』(’91年)や、『踊る大捜査線』(’97年~)で一躍トップ俳優に上り詰めた男。業界ではオファーは「主役以外は受けない」が定説だった。

その織田が主演以外の役を引き受けるとは意外ではある。

「やはりコロナ禍の影響は大きく、各局、制作費は削られる一方です。それは織田さんのような大物俳優も例外ではなく、高止まりしているギャラに二の足を踏んで、起用を渋るケースが増えている。

織田さんも正直、最近はヒット作に恵まれておらず、しかも主役のイメージが強いため、敬遠されつつあった。今回主演以外の仕事も引き受けたことで仕事の“間口”を広げたのだと思います。演技力については折り紙付きですからね」(テレビ局関係者)

もはやテレビ一強の時代は終わった。若手俳優も次から次へと出てきている。同時にテレビ局は世帯視聴率から、スポンサーが重視する購買意欲の高い13~49歳を対象にした“コア視聴率”に重きを置くようになった。

「若者に比重を置くことで、主演俳優も若返りが進行しています。テレビ局にとってもそれは好都合で、大物俳優を起用するより、ギャラを安く済ませることができます。

渋い外見と圧倒的な存在感で多くの作品に主演してきたベテラン俳優Sは、コロナ禍にギャラを大幅に下げました。それでもオファー急増とはいかなかったようです」(芸能プロ関係者)

織田にとっても、“新時代”を勝ち抜くための戦法なのだろうが、業界関係者の間では心配な点もあるのだという。

「織田さんは、“モノ言う役者”で有名ですからね。ほぼすべての作品で、プロデューサーや監督に『ここはこうした方がいいんじゃないか?』と提案してきている。決して横柄というわけではなく、作品を深く読み込んだ上で意見している感じ。

ただ、当日、いきなりセリフやシーンが変わるので、驚く共演者もいましたね。主役の時はそれで通ったかもしれませんが、それを“トメ”の立場でもやるのかな、と」(同・芸能プロ関係者)

織田のこだわりは強く、過去にはドアの開け閉めのシーンだけで1時間ほど費やしたこともあったという。

「主演の伊藤沙莉さんにとってはいい意味で“試練”になるかもしれません。織田さんが主役を“食っちゃう”ことも十分考えられますから。織田さんもその意気込みで芝居をするはずです」(同・芸能プロ関係者)

一方で、今回のテレ朝ドラマの“トメ”出演は“お得意さん”フジテレビでの主演ドラマに向けた布石と見る向きもある。前出の通り、織田はドラマに関して言えば、フジのイメージが強い。そして昨年6月、フジのトップが“織田世代”の港浩一氏に代わった。

「ドラマ畑では港社長と同時代を駆け抜けた太多亮氏の影響力が強まり、トレンディードラマで天下を取った“あの日よ、もう一度”みたいなノリになっています。となれば、織田さんの出番は当然あるはずです」(フジテレビ関係者)

あくまで織田裕二は「主演」でこそ輝く男なのか――。

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