三浦瑠麗氏&成田悠輔氏にも”逆風”が…明石家さんまも嘆いたTV業界の「コンプライアンス地獄」 | FRIDAYデジタル

三浦瑠麗氏&成田悠輔氏にも”逆風”が…明石家さんまも嘆いたTV業界の「コンプライアンス地獄」

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「コンプラ重視」でテレビ界の息苦しさを吐露した明石家さんま
「コンプラ重視」でテレビ界の息苦しさを吐露した明石家さんま

「昔のテレビは面白かった」

そんな会話をしたことがある人は多いだろう。時代の流れとともに、テレビ業界ではコンプライアンスの波が押し寄せ、作り手側は「差別」や「炎上」に極めて繊細になっている。

“お笑い怪獣”と呼ばれる明石家さんますら、そうした空気感に合わせるのに四苦八苦しているようだ。

2月18日深夜放送のMBSラジオ『ヤングタウン土曜日』で、リスナーから

「最近ラジオのアシスタントや、『お笑い向上委員会』のアシスタントにキツいことを言わなくなったのは、コンプラ対策?」

と質問された時のこと。さんまは

「これは本当にコンプライアンス。ならびにネット炎上(対策)。タレントが全部今その方向で来てるし、ディレクターもキツいこと言うてもカットするしというのが、このご時世」

と告白。続けて

「やっぱりわれわれ世代はついていけないんです、今のコンプライアンス世代の言葉のチョイスに対して。それは言われてるような感じです。

申し訳ない。キツいこと言ってもカットされてます。昔ならOKだったりしてても。頑張ってる方やと思うねんけど、困ったもんやね…」

と本音を吐露した。さんまの場合、言葉のチョイスをテレビとそれ以外で分け、お客さんがお金を払って観に来る舞台では少々どギツイことも言っているという。

「コンプラの波は止めることができません。変なことを言おうものなら、すぐにネットで炎上するし、それを嫌う番組スポンサーもいる。ならば、ネット番組やユーチューブ…と言いたいところですが、実はここが今一番厳しい。

特に後者は今年に入り収益が激減するトップユーチューバーが続出していますが、これもコンプラ問題と無縁ではない。良質なコンテンツにはお金が落ちるし、炎上目的の動画にはお金が入らない。一時期、半グレ連中がユーチューブをあげまくっていたけど、収益はほぼゼロみたいなものなので、大半が撤退しましたね」(中堅ユーチューバー事務所幹部)

さんまですら音を上げるコンプラの波。直近で言えば、国際政治学者の三浦瑠麗氏とイェール大学助教授の成田悠輔氏が大きな影響を受けた。

三浦氏は夫の経営する会社に東京地検特捜部のメスが入り、現在捜査の真っ只中。彼女は夫が手掛ける太陽光ビジネスについて「全く関知していない」と説明しているが、出演番組の過去の発言を次から次へとヤリ玉に挙げられ、ネットで批判されている。

三浦氏は木曜レギュラーだったフジテレビ系『めざまし8』への出演を見合わせ。常連だった『朝まで生テレビ!』(テレビ朝日系)でも見かけることはなくなった。

「夫は“別人格”と判断すれば出演は可能だが、いまのテレビがそれをやる勇気はない。出演すれば100%炎上することはわかっているし、視聴者から問い合わせ電話も殺到する。

“臭い物にはフタ”ではありませんが、こうなった以上、触らないでおこうという判断なのです。あれだけ彼女を積極起用しておきながら、この落差。三浦さんも今回の件でメディアの落日ぶりを感じ取ったと思います」(テレビ局関係者)

成田氏も斬新な物言いで、昨今テレビが重要視する若者ウケは抜群だった。しかし、過去に日本の世代交代問題に言及した際に述べた「高齢者は集団自決するべき」という主旨の発言が米ニューヨーク・タイムズなどで取り上げられ、大炎上。盟友の実業家ひろゆき氏は

「比喩で言った話が本気で言ったかのように伝言ゲームが始まってる状況」

とフォローしているが、この一件で成田氏は“使いたいコメンテーター”から一気に圏外へ。このほど、ひろゆき氏と共演していたユーチューブ番組『日経テレ東大学』や、不定期MCとして出演していた『ABEMA Prime』の卒業を発表したのも無関係ではない。

「問題発言されてからでは遅いというのが、テレビ局の判断。ひろゆきさんなんかも、地上波では厳しいと判断する局もある。最近、広域強盗団の『ルフィ』こと渡辺優樹容疑者との過去の接点が取り沙汰されたEXITの兼近大樹さんの場合は、本来グレーなのですが、世間の反応と所属する吉本興業の顔色を見て出演を継続させています。こんな調子ですから、気骨あるテレビマンはとっくに辞めていきました」(前出・テレビ局関係者)

聞けば、三浦氏に関しては夫が仮に「シロ」であった場合でも、今後の起用には二の足を踏むテレビ局がほとんどだという。そこにあるのは、ルールではなく、何となくの空気感。

国民のテレビ離れは止まりそうもない――。

 

  • PHOTO山田 宏次朗

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