違法薬物で懲役1年4ヵ月の実刑判決…田中聖「タトゥー舌出し写真&女性への“催促LINE”」
「執行猶予中にもかかわらず、10日足らずで一連の犯行に及んでいる。法軽視の意思や覚醒剤への親和性は非難に値する」
裁判長が判決理由を述べる間、元トップアイドルは厳しい表情で真正面を向いていた。
2月27日、千葉地裁松戸支部は元「KAT-TUN」のメンバー田中聖被告(37)に懲役1年4ヵ月の実刑判決を言い渡した。執行猶予はついていない。黒いスーツに頭髪を中央で分けたストレートヘアで法廷に現れた田中被告。実刑判決を受け芸能界復帰は難しくなった。
田中被告には、以前から奇妙な言動が噂されていた。執行猶予中に逮捕された22年7月20日に『FRIDAYデジタル』が配信した記事を再録し、事件の詳細や田中被告の転落人生を振り返りたい(内容は一部修正しています)ーー。
実に4度目の逮捕となった。
22年7月20日、田中被告が覚醒剤取締法(使用)の疑いで千葉県警に再逮捕されたのだ。同年6月29日に東武線柏駅西口近くを巡回中のパトカーが、全身黒ずくめで麦わら帽子をかぶり挙動不審な田中被告を発見。身体検査をすると覚醒剤が見つかったため、現行犯逮捕されたばかりだった。
「逮捕時、田中被告は吸引器具を所持していました。カバンからは、乾燥大麻や大麻リキッドのような植物片や不審な液体も見つかっています。その後の尿検査で覚醒剤の陽性反応が。田中被告は『自分で使うために持っていた』と供述しているため、覚醒剤使用の疑いで再度の逮捕となったんです」(全国紙社会部記者)
大麻は「野菜」、コカインは「チャリ」

田中被告が、大麻取締法違反で最初に逮捕されたのは17年5月だ。嫌疑不十分で不起訴処分になるが、22年2月には名古屋市内のビジネスホテルで覚醒剤約0.164グラムを所持していたことが発覚。2度目の逮捕となった。
「3月に保釈されると、田中被告は自身のYouTubeで『どんな理由があろうとも、してはいけないことをしてしまったという事実は決して許されるべきではありません』『きちんと背負って償っていきます』と殊勝に語っています。
公判でも『家族や応援してくる人たちのために今後一切(違法薬物には)関与しません』と謝罪。裁判長へ深々と頭を下げる場面もありました。裁判長は、『二度と手を出さないという言葉を信じたい』と、度重なる逮捕にもかかわらず比較的軽い判決を言い渡します。検察の求刑2年より少ない懲役1年8ヵ月で、3年の執行猶予がついたんです」(同前)
だが田中被告は、その後も犯行を繰り返し裁判長の「親心」を裏切ってしまう。田中被告には、以前から違法薬物使用の噂があった。『FRIDAY』(17年6月23日号)では、田中被告をよく知る飲食店経営者A氏の生々しい証言を掲載している。あらためて引用したい。
〈聖のセフレ(性交渉目的の友人)のうちの一人から、『ヤクを買わせようと強要してくる』と相談を受けたことがあります。彼女は(当時から)5年ほど前に聖と知り合ったんですが、週に何度も薬物を買うように催促の連絡が来る、と言っていましたね〉
A氏は、田中被告が自身に足がつくのを恐れ、女性に薬物の売人と連絡をとらせていたのではないかと推測する。A氏の言葉を続けたい。
〈聖はいろんな違法薬物を買わせていた。女性に依頼するときは、いつも隠語を使っていましたね。大麻は『野菜』、中毒性の高いコカインは『チャリ』。(LINEの)画面に出てくる『ゴメオ』とは、『ゴメオ・ディプト』という幻覚剤の一種で、性感を異常に高めることから『究極の媚薬』と呼ばれているものです〉
違法薬物の誘惑を断ち切れず、実刑判決を受けた田中被告。動画や裁判中の反省の弁が、そらぞらしく感じられる。





撮影:蓮尾真司