「ガーシー議員に強力な援軍」同じ“島田紳助ファミリー”の橋下徹氏が「除名はやりすぎ」と反論
元大阪市長で弁護士の橋下徹氏が3月5日『日曜報道 THE PRIME』(フジテレビ系)に出演。国会欠席を続け「陳謝」の処分となったNHK党のガーシー議員(東谷義和氏)の懲罰について
「反体制派の国会議員を排除するって非常に危険」
「除名はやりすぎ」
と、私見を話した。
ガーシー議員といえば、現在ドバイに在住し、帰国して陳謝する気持ちはあるが帰国時に逮捕の可能性もぬぐい切れないため気持ちは揺らいでいると心境を明かしている。ただ帰国する前に大地震に見舞われたトルコの被災地に立ち寄って復興支援をする意向のようだ。
「ガーシー議員によると政府関係者から“危険な場所でなければトルコに寄ってもいい”という返事が来たので、議員としてトルコのイスタンブールを訪問。“陳謝”のため、すでに髪の毛も金髪から黒く染め直したそうです。
帰国のための8日の飛行機チケットも“抑えている”と主張していましたが、帰国しない可能性も示唆しており、まだどうなるか分からない。もし帰国しないとなれば、政府側は意地でもガーシー議員を潰す気でしょうね」(テレビ局関係者)
そんな四面楚歌のガーシー議員に橋下氏から救いの手が。
橋下氏は番組で国会議員が登院しなければ仕事ができないというのは古いと話し、リモートでも仕事できるようにするべきだと持論を展開。しかしながら現行法では“登院”が条件になっているため、ガーシー議員が従うべきで、今後国会議員として法改正に尽力するべきだと話した。
一方で「陳謝」しなければ「除名(議員の資格を剥奪)」という懲罰についても異論が。
「ただこのことで除名っていうのはやりすぎだと思います。東谷さんは29万票ぐらいの票を獲っているんですかね」
「東谷さんは“国会に出席しません”と、そういう形で国会議員活動をやるということを公約に掲げて当選した」
と話し、除名に反対の理由として
「体制側に逆らう議員を多数で排除していくっていうね。戦前にもあったし民主主義が成熟していない国でもあるじゃないですか。反体制派の国会議員を排除するって。それにつながり得る可能性は僕は非常に危険だと思う」
として、“議員の権限を剥奪できるのは有権者だけだ”として、次の選挙で信を問うべきだと話した。
「橋下さんは弁護士らしくいつも法律や基準などに則ってフラットに意見していると思います。議員や世間の感情に流されるのではなく、ルールの中で決めようとしている。
しかし国会議員や警察などが本気を出せばそのルール内でガーシー議員を潰すこともできるのでしょう。だからこそ国家権力への恐怖に、ガーシー議員も悩まされているようです」(ワイドショー関係者)
ガーシー議員も同じ“島田紳助ファミリー”の橋下氏が味方について心強いとは思うが、果たして、日本に戻ってくるのだろうか――。
- PHOTO:鬼怒川 毅(橋下徹氏)