除名翌日ガーシー氏に逮捕状 ユーチューバーから議員に登りつめたダークヒーローが「海外逃亡生活」に
政治家女子48党(前NHK党)のガーシー前参院議員(東谷義和氏)が警視庁捜査2課から暴力行為法違反(常習的脅迫)や名誉毀損(きそん)などの疑いで逮捕状を請求されたことが3月16日分かった。
ガーシー氏はこの前日に参院議員を除名されたばかり。前NHK党の党首だった立花孝志氏は、自身のユーチューブチャンネルで
「ガーシーに逮捕状が出たようです!」
という生配信を路上から行い、詳細を語った。立花氏によると「逮捕状は予想通り」と話している。
立花氏はこの前日にも動画を投稿していた。
「ガーシーの除名は痛くもかゆくもありません」
「法律を変えない限り次の衆院選挙、参院選挙また立候補できますから、(除名した)今の国会議員がいかに愚かであるかっていう民意を示すことができるのでいいと思っています」
と話していた。
「現在はUAEのドバイに滞在していますが、UAEと日本は犯罪人引渡し条約を締結していないため外務省や国際刑事警察機構(ICPO)に旅券返納命令と国際手配を要請し強制送還を経て逮捕される可能性があります。
〝ルフィ〟と呼ばれた一連の強盗事件を起こした容疑者のように送還され、飛行機内で日本領空に入ってから逮捕という形になるかもしれません。そして起訴されて有罪になれば一定期間は立候補できない。ガーシーさんは国会議員などにもケンカを売りまくっていたので、国を挙げて必ず逮捕にこぎつけるでしょう」(全国紙記者)
ガーシー氏は除名される前に一度〝議場での陳謝〟というチャンスをもらっていたが結局帰国せず除名されることになった。陳謝していればまた別のシナリオになっていた可能性はあるが、どちらにせよ国が本気を出せば同じ結果になっていたと思われる。
立花氏は前日の動画では
「国会議員らが除名しようとしている建前は〝国会に一度も出席していない〟ということだが、本音の部分では〝犯罪の被疑者であること〟だ」
と話していた。知人の自民党議員は
「国会欠席というだけで除名などするわけがない」
と教えてくれたことを明かしている。刑事事件であれば外国にいる間は時効がストップするため、任期が終わるまで歳費が支払われ続けることになる。これを防ぐためには〝除名〟しかなかったというのだ。
「立花氏は、裏を返せば〝欠席だけなら除名はできない〟というのが議員らの本音と考えているため、昨年の参院選の比例名簿から繰り上げ当選となる斉藤健一郎氏についても〝通常国会や臨時国会も欠席させる〟方針だと明かしています。
斉藤氏本人は15日の会見で〝時に欠席する〟と話していたので多少温度差はあります。欠席の議員に対し歳費を停止するといった新たな法案を提出するなど〝いたちごっこ〟のようになりそうですが、わざと欠席するなら、国会議員になった志はどこにあるのかと疑問を感じますね」(ワイドショー関係者)
NHK党は立花氏が責任を取って退任したことで『政治家女子48党』に変わった。新代表の大津綾香氏は10日の会見でガーシー議員が除名処分になれば、国会賠償請求の提訴に踏み切る考えも明かしている。
約29万票を獲得し、暴露系ユーチューバーから参議院議員にまで登りつめた〝ダークヒーロー〟は瞬く間に〝国際手配犯〟になってしまったようだ……。