「逮捕確率10%」ガーシー氏の〝大甘予測〟に警察激怒で「ゴールデンウィークまでに逮捕」の意気込み
国会議員から容疑者へ――。
ガーシー氏の肩書きがあっと言う間に変更されてしまった。
昨夏の参院選にNHK党(現・政治家女子48党)から立候補し、当選。晴れて〝先生〟となったものの、国会に1度も登院しないことが問題視され、3月15日に参院議員を除名となった。
それと並行して、俳優・綾野剛やドワンゴ創業者の川上量生氏、ジュエリーデザイナーの福谷公男氏らをSNS上で脅した嫌疑がかけられ、警視庁から任意の事情聴取を要請されていた。
当局は議員の身分がはく奪されたのを見て、裁判所に暴力行為違反(常習的脅迫)や名誉毀損の容疑で逮捕状を請求。16日にそれが認められ、ガーシー氏は「容疑者」となった。
国会議員から転落するまでわずか1日。警察がいかに〝この日〟を待っていたかがわかる。
「完全にナメていましたからね。表に出ていない関係先も捜索済みで、立件に自信を見せています」(全国紙記者)
ただし、現在ガーシー容疑者は海外に居住している。
かつての後見人であった政治家女子48党・立花孝志事務局長はユーチューブで逮捕請求は「想定内」とコメント。国際刑事警察機構(ICPO)を通じて国際手配されたとしても、日本とUAEの間に犯罪者引き渡し条約が締結されていないことで、ドバイで身柄拘束されることはないと指摘した。その上で立花氏は
「90%逮捕されない。逮捕される確率は10%。ここまではガーシーも考えている」
と話した。
果たしてガーシー容疑者の目論見通りいくのか。ある警察OBは
「いやいや、いずれは確実に逮捕されると思いますよ。立花氏特有のポジショントークでしょう」
とキッパリ。たしかにUAEと犯人引き渡し条約は締結されていないが、日本政府とUAE政府は友好関係を築いている。
同じく条約締結していないフィリピンで、拘置所にいた広域強盗事件の主犯格「ルフィ」の一味があっさり日本に強制送還されたように、日本の捜査機関がお願いすれば、決してムゲには扱わない。
「日産自動車のカルロス・ゴーンじゃあるまいし、ガーシーというある意味での”小物”を守るメリットがない。当局はガーシーの居場所を把握しているし、ゴールデンウィークまでには決着していると思いますがね」(警察OB)
一瞬、ひやっとしたのが、ガーシー容疑者が大地震被害に遭ったトルコに訪れた時。広大なトルコでそのまま身をくらましてしまえば、さすがに当局も追い切れなかった。前出の全国紙記者は
「国際手配されたら、渡航も著しく制限される。本気で逃げるなら、国際手配されるまでの間に、日本の影響力が及ばない第三国に逃げることですね。北朝鮮やロシア、イランあたりでしょうか。そこに入国されたらさすがに手は出せない」
と話す。
さらにもう1人、当局が顔をしかめているのが立花氏だ。ガーシー容疑者とは最後の最後で〝内輪もめ〟のような状態となった。その際、同容疑者はSNSで
「あんた(立花氏)俺に『帰国せんでいい』って言ってたやん」
「『日本に帰らなくていい、国会に出なくていい』と言ったのは俺じゃなく、立花さんやから」
と主張している。
「警察は言っていることがコロコロ変わる立花氏にも不快感をあらわにしていたそうです。仮にガーシー容疑者の帰国を妨害したからといって、罪になるようなことはありませんが、心証はよろしくないでしょうね」(ワイドショー関係者)
直近の〝ルフィ事件〟のように、ガーシー容疑者が航空機内で手錠をかけられ、日本の空港に降り立つ日はやって来るのだろうか……。