<figure id="attachment_310613" aria-describedby="caption-attachment-310613" style="width: 2827px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="b78b3e99"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2023/05/4575c98573ae572f8bc0109ef078c875.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-310613" class="wp-caption-text">FBIの切り札で『ラストマン』と呼ばれる盲目の捜査官・福山と彼をサポートする大泉のバディが難事件に挑む</figcaption></figure>
<p>「とにかく福山雅治（54）、大泉洋（50）、木村拓哉（50）のアラフィフ３人の強さが目立った」というのが、キー局プロデューサーの春ドラマ評だ。</p>
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<p>実際、世帯＆コア視聴率（13歳〜49歳男女の視聴率）とも、『ラストマン-全盲の捜査官-』（ＴＢＳ系）と『風間公親-教場０-』（フジテレビ系）という３人の出演作がワン・ツーフィニッシュを飾った。</p>
<p><span class="strongInContent">「同じ日曜劇場の枠で堺雅人（49）、阿部寛（58）、松坂桃李（34）、役所広司（67）、二階堂ふみ（28）と主役級を揃えた大作が７月に控えているのに、『ラストマン』は福山＆大泉のほか吉田羊（49）、上川隆也（58）に今田美桜（26）、『Ｋｉｎｇ ＆ Ｐｒｉｎｃｅ』の永瀬廉（24）とやはり主役級がズラリ。ＴＢＳがいかにドラマというコンテンツを重視しているかの表れでしょう」（前出・プロデューサー）</span></p>
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<p>第１話放送前日の夜、『情報７ｄａｙｓニュースキャスター』（ＴＢＳ系）に福山＆大泉コンビがナマ出演をしたことに、同局社員も驚いたという。</p>
<p><span class="strongInContent">「彼らと総合司会の安住紳一郎アナ（49）と三谷幸喜（61）が親しいことから成立した番宣でしたが、二人を押しのけて福山＆大泉コンビが冒頭から３分間も番組を仕切るという超異例な演出でした。『ラストマン』は出演者が売れっ子ばかりゆえロケのスケジュールが過酷なのですが、その合間を縫って番宣に注力しています。『弾丸グルメツアー』などバラエティでの展開が目立ちますが、主役二人と吉田羊が仲良く、バラエティ好きなのにも助けられましたね」（ＴＢＳ社員）</span></p>
<p>話題のバラエティ『まつもｔｏなかい』（フジ系）が４月30日にスタート。『ラストマン』は第２話の放送時間が被り、コア視聴率は後塵を拝したものの、世帯の数字では勝利。「個人視聴率（世帯内の４歳以上の家族全員の視聴率）でも上回ったので心配していない。ドラマの面白さが世代を超えて愛されている」と前出のＴＢＳ社員は胸を張った。</p>
<p>開局65周年、絶対に負けられない節目の年の「月９」にキムタクを持ってきたことに、民放幹部は「フジの港浩一新社長の覚悟を見た」と言う。</p>
<p><span class="strongInContent">「往年の人気深夜番組を『オールナイトフジコ』という名で復活させ、自らナマ出演までした港さんは、古き良きフジの象徴″月９″ブランドの復権を狙っているのでしょう。街頭での宣伝から朝の情報番組、バラエティまで、キムタクら出演者の番宣稼働はなかなかのエゲツなさでした。『風間公親』が好発進して、宣伝部隊もホッと胸をなで下ろしているでしょう」</span></p>
<p>すでに映画化が決定しており、「６月にはクランクインする」（制作会社スタッフ）という力の入れようだ。</p>
<figure id="attachment_310610" aria-describedby="caption-attachment-310610" style="width: 1917px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="149466fc"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2023/05/37e4945ec7f2d9b7beee3cc9a64d4ba5.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-310610" class="wp-caption-text">『ラストマン』で２クール続けて連ドラ出演となる永瀬。警察庁次長を父に持つ毛並みの良い警部を演じる</figcaption></figure>
<figure id="attachment_310614" aria-describedby="caption-attachment-310614" style="width: 2048px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="c4f17f69"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2023/05/1a5b15d7db7579a15830e6897fb0d4ab.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-310614" class="wp-caption-text">ＳＰドラマの『教場』と違い、「月９」はキムタクがメイン。新人刑事役の新垣結衣（34）とは本作で初共演</figcaption></figure>
<div data-friday-nextpage-lead="業界が注目する&quot;次世代ヒロインたち&quot;"></div>
<p>番宣で重宝がられる俳優といえば、『王様に捧ぐ薬指』（ＴＢＳ系）の橋本環奈（24）も負けてはいない。</p>
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<p><span class="strongInContent">「バラエティでも情報番組でも、橋本環奈なら数字が取れますからね。本作では『Ｈｅｙ！Ｓａｙ！ＪＵＭＰ』の山田涼介（30）が彼女に次ぐ２番手で、他に３人もジャニーズタレントが出演していますが、彼女はジャニーズと共演してもファンからクレームが出ない稀有な存在です」（芸能プロ幹部）</span></p>
<p>小芝風花（26）は『波よ聞いてくれ』（テレビ朝日系）で新境地を拓いた。</p>
<p><span class="strongInContent">「早口でまくし立てるヤサぐれ金髪女性を演じているのですが、これがキレキレで素晴らしい。軽いタッチのドラマですが、中毒性のある小芝のしゃべくり演技を聞いているうちに元気が出てきます」（ライター・大山くまお氏）</span></p>
<p>「着実に番手を上げてきている」（放送作家）と業界が注目する奈緒（28）は『あなたがしてくれなくても』（フジ系）で、大人の禁じられた恋に身を焦がす。</p>
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<p><span class="strongInContent">「セックスレスを真正面から取り上げたドラマで、奈緒や岩田剛典(たかのり)（34）、永山瑛太（40）の好演が光ります。経験者は胸がキリキリ痛むし、出会いのドキドキもエロい場面もちゃんとある。プロデュースと演出は『昼顔』で話題を呼んだスタッフが担当しているのですが、不倫ドラマからセックスレスドラマになったのが時代の変化を感じさせます」（大山氏）</span></p>
<p>ドラマに注力するのはＴＢＳ、フジばかりではない。テレビ東京は同局唯一のゴールデン帯（夜７〜10時）の連続ドラマ枠を『ドラマ８』としてリニューアル。その１発目が福士蒼汰（29）と玄理(ヒョンリ)（36）の『弁護士ソドム』だ。</p>
<p><span class="strongInContent">「福士は脚本制作の前段階から参加。彼の『詐欺に関連する話が面白いのでは』との提案が軸となりました。福士の表と裏の顔を使い分ける演技、玄理のこれまでのクールな役と一線を画す正義感の強い熱血キャラが新鮮です」（ドラマ取材の多いライター・鍬田美穂氏）</span></p>
<div class="mceTemp"></div>
<figure id="attachment_310608" aria-describedby="caption-attachment-310608" style="width: 1918px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="97628ef6"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2023/05/575f949220e1c344b1fcff98b2a9d8d6.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-310608" class="wp-caption-text">都内の公園近くで『王様に捧ぐ薬指』のロケに臨む橋本。闇夜のなかで弾ける笑顔に通行人も思わず振り向いた</figcaption></figure>
<figure id="attachment_310609" aria-describedby="caption-attachment-310609" style="width: 1880px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="1d766c34"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2023/05/ffcaa2839141df8c1c1ad6889fb85d80.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-310609" class="wp-caption-text">『波よ聞いてくれ』での金髪も、すっかり見慣れた小芝。「本作で役の幅が大きく広がりましたね」（放送作家）</figcaption></figure>
<figure id="attachment_310606" aria-describedby="caption-attachment-310606" style="width: 1952px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="e836a5f7"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2023/05/9b033f085bcfd2ce0a43bae397e4a638.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-310606" class="wp-caption-text">『あなたがしてくれなくても』で夫にセックスを拒否された妻の悲哀と大人の色気とを見事に表現している奈緒</figcaption></figure>
<figure id="attachment_310607" aria-describedby="caption-attachment-310607" style="width: 2500px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="a6f4afd5"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2023/05/6cad04c7f31d6b41a7fe0294ed8ec1b5.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-310607" class="wp-caption-text">武田玲奈（25）とのランチのシーン。田中みな実（36）も″レス妻″として熱演している</figcaption></figure>
<figure id="attachment_310611" aria-describedby="caption-attachment-310611" style="width: 2500px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="a236cd4c"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2023/05/989e5889cd481520af2315b32185cbfe.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-310611" class="wp-caption-text">『弁護士ソドム』ロケ先での福士（左）と玄理。「演者とスタッフがアイディアを出し合ういい現場」（鍬田氏）</figcaption></figure>
<div data-friday-nextpage-lead="テレ朝の挑戦と日テレの戦略"></div>
<h2>テレ朝の挑戦と日テレの戦略</h2>
<p>テレ朝が57年ぶりに復活させた日曜夜10時枠のドラマ『日曜の夜ぐらいは…』は大御所・岡田惠和のオリジナル脚本で、主演に清野菜名（28）を起用。閉塞感で押し潰されそうになっている若い女性たちの友情を描く作品なのだが、鍬田氏は「期待度が高かったぶん、残念」と嘆く。</p>
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<p><span class="strongInContent">「清野に加え、出演オファー殺到中の岸井ゆきの（31）、若い層に人気の生見愛瑠(ぬくみめる)（21）、ベテランの和久井映見（52）と力の入った布陣ですが、視聴者は『刺さる』と共感する一方で、『しんどい』と離脱表明する意見も見られます。今後、希望を感じる展開になる気はしますが、１週間が始まる前の、″日曜の夜ぐらいは″明るくハッピーなものが観たい。別の曜日だったら……と思ってしまいます」（鍬田氏）</span></p>
<p>テレ朝の挑戦を評価する向きもある。</p>
<p><span class="strongInContent">「『科捜研の女』をやっていた枠に高畑充希（31）と田中圭（38）の本格ラブ・サスペンスを持ってきたのも、東出昌大（35）の不倫騒動でシリーズ化が危ぶまれていたドラマのシーズン２『ケイジとケンジ、時々ハンジ。』の放送に踏み切ったのも、若い視聴者を掘り起こすため。『日曜の夜ぐらいは…』は、数字こそ苦しいですが、劇中にスポンサー（セブン-イレブンなど）を度々登場させるなど『カネを取りに行く』という戦略でしょう。これらがいつ花開くか？」（キー局プロデューサー）</span></p>
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<p>キンプリの高橋海人（24）が『オードリー』の若林正恭、『ＳｉｘＴＯＮＥＳ』の森本慎太郎（25）が『南海キャンディーズ』の山里亮太を演じる『だが、情熱はある』（日本テレビ系）にも、「日テレの巧妙な戦略が見て取れる」と、このプロデューサーは言うのだった。</p>
<p><span class="strongInContent">「日テレの朝の看板番組『スッキリ』が終了。新たに始まった『ＤａｙＤａｙ．』のＭＣに山里が就任しました。ドラマで盛り上げて、朝の新しい顔を認知させつつ、数字も取ろうという狙いでしょう。局全体で応援する雰囲気を感じます」</span></p>
<p>肝心のドラマ自体が苦戦しているのは、まさに策士策に溺れる――だが。</p>
<p>ドラマが優良コンテンツとして再評価されているテレビ界。視聴率や配信の再生回数などの″羅針盤″を頼りに、制作者たちは手探りでゴールを目指している。</p>
<figure id="attachment_310605" aria-describedby="caption-attachment-310605" style="width: 1968px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="8599df4f"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2023/05/f7dfab2d7d83988be9ba99463d10a857.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-310605" class="wp-caption-text">桐谷健太（43）が熱血刑事に扮する『ケイジとケンジ、時々ハンジ。』は世帯＆コアともに数字が上昇。配信も好調だ</figcaption></figure>
<figure id="attachment_310612" aria-describedby="caption-attachment-310612" style="width: 2500px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="cbebe848"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2023/05/7d150ae2a90ae72619a30d471c42de15.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-310612" class="wp-caption-text">『日曜の夜ぐらいは…』のロケの一コマ。団地から出てきた清野が自転車に跨るシーンを野次馬が見守っていた</figcaption></figure>
<p><a href="#" data-ident_hash="4e431195"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2023/05/WF0526_P029.jpg" alt=""></a></p>
<p>『FRIDAY』2023年5月26日号より</p>
<figure></figure>


足立百合（永瀬）　近藤裕介（福山＆大泉、清野、福士＆玄理）　高塚一郎（木村）　山田宏次郎（橋本）　小松寛之（桐谷）　近田泰弘（奈緒＆武田）

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