母親の「自殺ほう助容疑」で逮捕された市川猿之助容疑者 見えてきた警視庁の「2段階戦術」 | FRIDAYデジタル

母親の「自殺ほう助容疑」で逮捕された市川猿之助容疑者 見えてきた警視庁の「2段階戦術」

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歌舞伎からの引退を示唆しているといわれている市川猿之助容疑者。この姿はもう見られないのか……
歌舞伎からの引退を示唆しているといわれている市川猿之助容疑者。この姿はもう見られないのか……

歌舞伎俳優の市川猿之助容疑者(47)が母親の自殺を手助けした〝自殺ほう助〟の疑いで6月27日、警視庁に逮捕された。この一報に父親の死亡は単独の自殺だったのかと一瞬考えたが、どうやらそうではなかったようだ。

猿之助容疑者は5月18日に、東京・目黒区の自宅の半地下の自室で意識朦朧とした状態で発見され、自宅2階にいた父親の市川段四郎さんと母親の喜熨斗延子さんが死亡。司法解剖の結果、死因は向精神薬中毒の疑いと発表された。

猿之助容疑者は逮捕前の警視庁の事情聴取に

「週刊誌報道があり、家族会議でみんなでさよならすることにした」

と話しているという。同日発売された『女性セブン』が猿之助の後輩俳優に対する「パワハラ・セクハラ疑惑」を報じていた。

「両親が自殺する手助けをしたのは間違いありません」

と容疑を認め、自分も

「両親の後を追って自殺するつもりだった」

と供述。以前から自身に処方された睡眠薬を使ったという。また、

「なるべく苦しまずに死ぬ方法として、睡眠薬を飲んで眠った後に、ビニール袋をかぶせ、後始末は自分がすることになっていた」

と話しているという。このビニール袋は、自宅から発見されなかったが、外のごみ箱に捨てたという。

以前報じられた

「死んで生まれ変わろうと家族で話し合い、両親が睡眠薬を飲んだ」

という猿之助容疑者の供述内容に首を傾げた向きも多く、謎が多い〝一家心中事件〟だが、猿之助容疑者の逮捕で事件は全容解明に向けて大きく展開した。

「母親の自殺ほう助での逮捕はあくまで第1段階で、本丸は〝父親の死亡への関与の有無〟にあるとみられています。父親に対する自殺ほう助容疑にとどまらず、すでに〝殺人容疑での立件の可能性〟も取りざたされているようですね」(スポーツ紙記者)

テレビの情報番組でも、公然と「殺人容疑の可能性」をめぐって話されており、父親に明確に自殺する意思があったのかも取りざたされている。一方で結局、自殺ほう助容疑で落ち着くのではないかとの見方もあり、意見は分かれているようだ。

さらには目黒署に捜査本部が設置されたことも、事件の重大性を物語っているように思える。

まずは母親の自殺ほう助容疑で逮捕し、勾留期限22日間の中で同容疑を固めると同時に、猿之助容疑者の「父親の死亡への関与の有無」についても慎重に捜査を進め、父親関連での再逮捕を目指している可能性が高い。取調室での猿之助容疑者と捜査員の攻防と捜査の行方が注目される――。

  • 阪本良(ライター)

    『東京スポーツ新聞社』元・文化社会部部長。退職後、Webマガジン『PlusαToday』を始め、映画、ハリウッド情報などの記事を執筆。日本映画ペンクラブ会員

  • PHOTO築田純/アフロ

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