松本潤が”大親友”に出演を懇願し…大河ドラマ『どうする家康』石田三成役に中村七之助が選ばれたワケ
石田三成は徳川家康の天下統一にあたり、最後にして最大の敵であったが、NHK大河ドラマ『どうする家康』の三成は、もしかして“救世主”となるかもしれない。と、言ってもそれは家康ではなく、松本潤(39)にとっては…ということなのだが。
6月中旬、『どうする家康』の後半戦キャストが発表され、石田三成役を歌舞伎俳優の中村七之助(40)が演じることがわかった。
「七之助は’12年に55歳で亡くなった十八代目中村勘三郎さんを父に持ち、兄は六代目中村勘九郎(41)。3歳で二代目中村七之助を名乗り、現在は歌舞伎界きっての女形の一人と称されています。大河出演は多く4度目となります。いずれも出演時間の短い役でしたが、優れた演技力で強烈な印象を残しています。
石田三成という大きな役は今回が初めてですが、主役を食うほどの存在感を見せてくれることは間違いありません」(歌舞伎専門誌記者)
七之助は、三成を演じるにあたりマスコミ向けのコメントで、
《『どうする家康』出演にあたって、やはり友達である松本潤が大河ドラマ初出演で初主演ということで友達としてもうれしいですし、少しでも彼の力になり良いドラマになるように石田三成を一生懸命演じていくつもりです》
と語っている。七之助の言葉にあった通り、松潤とは堀越高等高校の同級生で親友同士。’19年2月に『嵐にしやがれ』(日本テレビ系)に七之助がゲストで出演した際には、
「毎日学校一緒に行ってた。ある女子からは『付き合ってる』って言われた」
と、仲良しエピソードを語るほど。そんな七之助の三成に誰よりも喜んでいるのが、松潤だという。その理由について、七之助が親友であるということだけではないとドラマ制作関係者は語る。
「家康役を打診された時、難色を示した松本さんですが、’20年の秋にジャニーズの先輩である岡田准一さん(42)から『ぜひやったほうがいいと思うよ。だって家康でしょ』と言われ、一緒にいた小栗旬さん(40)からも、『いいじゃん。俺の次やれよ』と言われて決意したというエピソードは有名です。
ただ、引き受ける条件として、松本さんはNHKに『石田三成役は中村七之助さんでお願いします』と懇願したそうなのです。親友でありながら、時代劇俳優としても、大河出演回数でも先輩にあたる七之助さんの出演は絶対条件だったと聞きました」(大河ドラマ制作関係者)
第27話が7月16日に放送され、世帯平均視聴率10・0%(数字は関東地区、ビデオリサーチ調べ) と、なんとか二桁台をキープしたが、視聴者離れは一向に止まる気配がない。
今作は、徳川家康の生涯が新たな視点で描かれていることがウリ。よもや三成と家康の関係が“実は親友だった”なんてことはないと思うが、七之助が松潤の“救世主”であることは間違いないようだ。
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- PHOTO:山田宏次郎(中村七之助)、中川圭太朗(松本潤)