ジャニーズ性加害「8月4日国連報告」でビッグモーター同様「知らなかった」は許されない〝崖っぷち〟 | FRIDAYデジタル

ジャニーズ性加害「8月4日国連報告」でビッグモーター同様「知らなかった」は許されない〝崖っぷち〟

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謝罪会見が求められているジャニーズの藤島ジュリー社長(オフィシャルHPより)
謝罪会見が求められているジャニーズの藤島ジュリー社長(オフィシャルHPより)

「知らなかった」――。

いまやこのワードは完全に禁句だ。

保険金不正請求問題で追及される中古車販売大手「ビッグモーター」が7月25日、記者会見を開催。社長の兼重宏行氏の言動に批判が殺到している。

ビッグモーターでは、板金・塗装を行っていた一部店舗で靴下にゴルフボールを入れ車体を叩くなどして傷をつけ、不正に保険金の水増し請求を行っていたことが発覚。26日付で社長の兼重氏と息子で副社長の兼重宏一氏は辞任を表明したが、財界では

「一族経営なので社長を辞めても力関係はなんら変わらない」(関係者)

との見方がもっぱらだ。会見で

「経営幹部は不正行為をどれくらい認識していたか?」

と問われた兼重社長は

「知らなかった」
「経営陣は関与していない」

と即答。続けて

「本当に耳を疑った。こういうことまでやっていたのかと、がくぜんとしました」

と他人事の発言に終始した。

さらに水増し請求を行った社員に対しては語気を荒らげて

「これは犯罪ですから。罪を償ってもらわないと!」

と刑事告訴をにおわせ、のちに撤回するなどドタバタぶりが目立った。

企業トップの「知らなかった」発言では、ジャニーズ事務所の藤島ジュリー景子社長のケースが記憶に新しい。創業者のジャニー喜多川氏の性加害問題が発覚し、世間の関心はジャニーズ事務所の企業風土に移った。

ジャニー氏の性加害はかねて言われており、事務所内で〝公然の秘密〟だったのではないか?と疑われた。

これに対し、ジュリー社長は同社ホームページで発表した説明文書の中で

「知らなかったでは決してすまされない話だと思っておりますが、知りませんでした」

とコメントした。スポーツ紙芸能担当記者の話。

「事態の収束を図るつもりが、火に油を注ぐことになりました。ジュリー氏はジャニーさんに近しい人物の一人。コンプライアンス的に『知っていました』とは口が裂けても言えないのはわかりますが、やはり世間の理解を得ることはできませんでした」(スポーツ紙記者)

東京新聞社会部記者の望月衣塑子氏は25日、ビッグモーターの記者会見を受けてツイッターを連投。

《ビッグモーターの社長辞任の記者会見で社長は、記者から『問題発覚から1週間経っての会見、遅過ぎないか』と批判を浴びていた》

と切り出し、

《一方、ジャニーズ事務所のジュリー社長は、元Jr.のカウアン・オカモトさんが声を上げてから1ヶ月後、1分の謝罪動画とA4版5枚の紙をメディアに公開しただけ》

と皮肉った。

さらにマスコミの問い合わせに消極的だったビッグモーターの社風を引き合いに

《これでは、ジャニーズ事務所と同じだ。不正はだいぶ前から言われており、質問した記者は疑惑を追っていたのだろう。ビッグモーターは、とんでもない会社だと改めて!》

と批判した。

ジャニーズ事務所はホームページで近日中に第三者で組織された「再発防止特別チーム」による記者会見を行うと表明。日時については不明のままだ。

その間、国連の調査団は東京と大阪で、ジャニーズ性加害被害者に対してヒアリングを行った。こちらは8月4日に記者会見を開く。

「ジャニーズ側としては国連調査団の会見を待つことになるのでは? 何が飛び出すかわかりませんからね。いつになく対応が後手後手。どうしたらいいかわからないというのは本当のところでしょう」(前出・スポーツ紙記者)

世間は再発防止特別チームではなく、ジュリー社長本人による記者会見を求めている。しかし、ジャニーズ側がそれに応える様子は今のところない。そう考えると、社長が会見に応じたビッグモーターは「まだマシ」と言えるのかもしれない。

「不祥事を起こした際、企業のトップが出てきて説明するのはどこの業界でも当たり前のことなんですがね。しかもジャニーズの性加害問題は国連も政界も動くなど、芸能スキャンダルの範疇を超えている。ジュリー社長が表に出て来ない限り、幕引きとはいかないのではないか」(芸能プロ関係者)

ジュリー社長の〝本音〟が聞かれる日はやって来るのか――。

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