<figure id="attachment_330865" aria-describedby="caption-attachment-330865" style="width: 5472px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="067be2b4"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2023/09/70daa66f46436d22845dba95d34f6ea5.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-330865" class="wp-caption-text">新社長に就任した東山紀之（左）と辞任を決めた藤島ジュリー前社長（右）だが…</figcaption></figure>
完全に見誤ったようだ……。
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ジャニーズ事務所が９月７日、創業者の故ジャニー喜多川氏の性加害問題を受け、都内で記者会見を行った。
冒頭、藤島ジュリー景子氏が５日付で代表取締役を辞任し、新社長に「少年隊」東山紀之が就くことを発表した。
ジャニーズ事務所としては、この会見をもって、一歩踏み出す予定だったはずだ。
ジャニー氏の性加害を正式に認め、東山は
「鬼畜の所業」
と断罪。象徴的人物であるジャニー氏を糾弾し、決別をアピールした。そして事務所の立て直しに「命がけで」取り組んでいくと何度も力説した。
また、ジャニー氏による性被害者への補償について
「法を超えての救済、補償が必要」
と述べた。下世話な話だが、性被害者が裁判に打って出た場合、損害賠償額はせいぜい数百万円程度。「法を超えての救済」とは、言わずもがな〝金額に糸目はつけない〟と言っているのだ。
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ジャニーズ事務所の総資産は500億円～1000億円と言われる。賠償金について、一部報道では「性被害者１人につき1000万円程度」という具体的な数字も飛び出しているが、仮に性被害者が100人いたとしても、賠償金は10億円。ジャニーズ事務所の〝体力〟からすれば痛くも痒くもないだろう。
ジャニー氏との決別、命がけの覚悟、法を超えた補償――。
この３点セットで記者会見は乗り切れると考えていたようにも映るが、現実は甘くなかった。
会見冒頭から東山新社長の〝ハラスメント疑惑〟が噴出。‘05年に元ジャニーズJr．の木山将吾氏が執筆した『SMAPへ―そして、全てのジャニーズタレントへ』で、東山の〝性加害〟が書かれおり、その内容を会見当日である７日午前に『日刊ゲンダイDIGITAL』がネット配信した。
<div data-friday-nextpage-lead="いきなり〝会見プラン〟が狂ったジャニーズは……"></div>
<figure id="attachment_330867" aria-describedby="caption-attachment-330867" style="width: 5346px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="bdca91fb"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2023/09/bbfa41605a235c9c1ab48f6b3682d3c2.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-330867" class="wp-caption-text">４時間を超えるロングラン会見となったが……</figcaption></figure>
再三、会見の準備はしていたであろう東山も当日報じられた自身のハラスメント疑惑はイレギュラーでしかない。東山は
「僕はその本を読んでいないのできちっとは分かりませんが、事実ではないと思っています」
と一旦は否定したものの、さらに追及されると
「本当に覚えていないことの方が多くて、もしかしたらしている可能性もあるし、もしかしたらしていないかもしれないし。若気の至りがあったりとか、そのときの自分の幼稚さ、そういうものがあったと思う」
としどろもどろとなり、いきなり資質が問われることになった。
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そして何より国際的にも驚きをもって伝えられたのが、ジャニーズ事務所の社名を維持することだ。
ジュリー氏は現在も事務所の株式を100％保有している。東山は社名変更について
「議論はしました」
としながらも
「ですが今後はイメージを払拭できるほど頑張っていくことが必要だと今は思っています」
と述べた。
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しかし、会見後、『嵐』の相葉雅紀をイメージキャラクターに起用する損害保険大手『東京海上日動火災保険』が契約解除を検討中と伝えられた。日本航空もジャニーズタレントの広告起用を当面見送る方針を明らかにした。
「ジャニーズブランドは国内だけのものであって、国際的にはジャニー喜多川氏は小児性愛者で人類史上に残る性犯罪者という認識。そのジャニー氏の冠を維持することは世界的に見たら考えられません。
クライアントが契約解除の方向に動いたのも、イメージが損なわれると考えたから。どんなに立て直しを図ろうともジャニー氏の汚名が晴れることがない以上、新規のＣＭは厳しいでしょう」（スポーツ紙記者）
なぜここまで社名にこだわり、100％株主のままなのか……。そこは、ジュリー氏の強い意向があったという。
「ジュリー氏は産まれ落ちてからずっと故メリー氏から次期社長としての帝王学を叩き込まれてきた。いま一族経営の在り方が問われていますが、ジュリー氏が教え込まれていたのは『ジャニーズは一族経営』ということだった。何十年も刷り込まれてきたことを、変えることは不可能ですよ」（芸能プロ関係者）
ジュリー氏には一人娘がいる。現在19歳で、若くしてジャニーズ事務所の仕事を手伝い、もっか〝将来の社長〟として英才教育を施されている最中だった。
「彼女はグループのステージ衣装やSNS戦略に助言を行っています。当然、ジュリー氏の娘だから誰も文句は言えません。ジュリー氏が看板を下ろさず、株式を手放さなかったのも『ゆくゆくは娘を後継者に……』と考えているからではないでしょうか」（同・芸能プロ関係者）
という。
激震のジャニーズ事務所。イバラの道はまだ始まったばかりだ――。

中村 和彦

ジャニーズ事務所がジャニー喜多川氏の性加害を認め、謝罪と補償を明言したが、株主も〝社名〟も変わらないという。そのウラには、やはり〝一族支配〟が色濃く見え隠れして……

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