ジャニーズ問題に言及の芸能人「”噂”どまり」の中で一番説得力のあった美川憲一の「知ってました」

美川憲一（77）が『ジャニー喜多川性加害問題』について語ったことが注目されている。

美川のライフワークの一つでもある恒例のコンサート「美川憲一ドラマチックシャンソン2023」が約1年ぶりに開催された。最近は顔を見る機会が少なくなっているが、美川と言えば『芸能界のご意見番』。それは今でも変わっていないはず。同問題を含め、ジャニーズ関連のニュースが溢れる今、どのメディアも関連する話題を少しでも多く集めたいのは言うまでもない。

特に、古くから芸能界にいる人たちがジャニー氏の性加害をどう認識していたかは誰もが知りたいところ。特に歯に衣着せぬ発言が売り物のご意見番たちにはぜひとも語ってもらいたいと、美川に期待が集まった。

美川はそんな期待に見事に応えてくれたのだ。報道陣から「噂でも聞いたことがあるか？」と尋ねられると、

「ずっと知ってましたから。どっぷりでしたよ。皆さん暗黙の了解で見て見ないふりをしていて、井ノ原（快彦）君がおっしゃったことが非常に印象に残りました。

言えない空気というか、触れてはいけない、マスコミの方たちもそうだったと、あの時代はみんなそういう気持ちで触れてはいけない、その話を言ってはいけないっていうそういう時代でしたから、もうちょっと早めに事件なり、何かしたら、もっと被害者が出なかったんじゃないかなと思います」

と話し、 さらに「被害者から話を聞いたことはあるか?」との質問に対しては、

「それはやっぱり聞いても言わなかったです。しっかり口を結んで、お話しにならなかったんです。笑ってごまかしてました。だからそういう時代でしたからね」

と当時を振り返っていた。芸能界の古参たちが”噂”としか語らなかった事実をハッキリ”知っていた”と認めた美川にネットでは賞賛の声が寄せられている。

「ご意見番ではありませんが、上沼恵美子さんが番組内で『いまさら、知りませんでした。噂で聞いていました。何言うてんねん。みんな知ってたんや』と語って喝采を浴びていましたが、和田アキ子さんや梅沢富美男さんなど、『芸能界のご意見番』と呼ばれている人たちで、性加害をハッキリ知っていたと語った人はいません。美川さんだけは違っていたのでさすがと思いました」（ワイドショースタッフ）

芸能界からは、「なんでもっと早く話してくれなかったのか」という的外れな恨み節も聞かれる。

「『知らなかった』と言ってしまったら、『嘘つき！』と非難が集まるのは目に見えています。かといって『知っていました』と言ったら『なぜ黙っていた』とこれまた非難される。”噂”とするのが無難だったわけです。

他力本願で情けない話ですが、美川さんのような、なんでも言いたいことを言える人が『知っていた』と言ってくれるのを待っていたところがありました」（老舗芸能プロマネージャー）

何はともあれ美川の面目躍如といったところだろう。これでまた、”ご意見番”として注目を浴びることになった美川。ジャニー喜多川氏が生きているときに、

「アンタ、いい加減にしなさいよ！」

と叱り飛ばしてほしかったが…。