“ジャニーズ騒動”のカゲで木村拓哉より存在感が増す工藤静香
この1ヵ月、激動だったのが、ジャニーズ事務所だ。
先月9日には、社長であるジャニー喜多川さんがくも膜下出血で急死。その矢先に今度は公正取引委員会がジャニーズ事務所に対し、テレビ局へ圧力をかけた疑いで注意処分を課したことが明らかになった。
ジャニーさんという精神的支柱を失ったことで、憶測記事も乱れ飛んだ。後継指名された滝沢秀明氏と次期社長の藤島ジュリー景子氏の“確執”。「TOKIO」長瀬智也や「関ジャニ∞」錦戸亮、大倉忠義の退所も一部で報じられた。
これほどのネガティブ材料が世に出ることはジャニーズ始まって以来。やはりジャニーさんを失ったことが大きいと見る向きもある。スポーツ紙記者の話。
「ジャニーズの名物広報担当者はそうした記事が出るたびに、各媒体の担当者に電話していますが、現状止まる気配はありません。ジャニーズの内部崩壊を狙う業界勢力が、あの手この手で揺さぶりをかけているのかもしれません」
そんな中、キーマンと目されているのが、元SMAPの木村拓哉…ではなく、妻の工藤静香だという。
木村は16年に勃発したSMAPの解散騒動で、当初はチーフマネジャーの飯島三智氏に付き従うつもりだったが、土壇場で翻意しジャニーズ残留を決めた。結果、SMAPは「木村とそれ以外」で割れ、解散。当時を知る芸能プロ関係者は、次のように語る。
「木村をジャニーズに留めたのは妻の工藤静香と言われています。木村は二女の父でもある。子供たちの将来や今後の生活について妻から説得されたようです」
ジャニーズの最高権力者で、ちょっとやそっとのことでは動じないメリー喜多川副社長も、この時ばかりは木村の残留に大喜びだったという。
「そりゃあ、天下分け目の一大決戦でしたからね。下野した飯島女史はジャニーズを辞め、一度は芸能界を離れました。あの時、SMAPがごっそり抜けていたら、ジャニーズ事務所も今ごろどうなっていたかわからない。それほど木村の残留交渉は勝負の際でした。株を上げたのは静香で、メリーさんは『一生面倒みる』と宣言していたそうです」(同・芸能プロ関係者)
静香はメリーさんの信任も厚い上に、他事務所の社長とも堂々やりとりできる存在だ。解散騒動ではメリーさんと話す一方で、芸能界の重鎮と善後策を協議。テレビ局関係者によると、
「頭の回転が早く、バランス感覚に優れている。“姐さん”的な度胸もある。木村さんも『妻の言うことに従っていれば間違いない』と全幅の信頼を寄せている」
という。今後、ジャニーズ事務所が他勢力から切り崩し工作を受けた場合、静香の人脈と調整力が生きてくることは間違いなさそうだ。
「静香さんはトップスターである木村さんと結婚したことで、自身の芸能活動を制限してきた。そんな中、現在はインスタグラムを頻繁に更新し、ステージママとして娘のKōki,さんを売り出すことに成功。“これがやりたかったのか”と思うのと同時に、そうした環境を作り上げるために、ジャニーズ側についたのかと思ってしまう部分もありますね」(同・テレビ局関係者)
最近では木村のソロデビューの話も一部女性誌で報じられた。ここでも後押しするのは、妻の静香だ。
「娘のプロデュースだけでは物足りず、最近は夫のブランディングにまで口を挟むようになってきたそうです。飯島さんプロデュースで稲垣吾郎、草彅剛、香取慎吾の3人が『新しい地図』として再デビューしたのを見て、“負けず嫌い”に火が点いたのかもしれません。静香さんも飯島さんと過去、相当やり合っているそうですからね。木村さんがソロでCDデビューするのか、それとも別の誰かとユニットを組むのか。どちらにせよ、飯島陣営をライバル視していることだけは間違いありません」(前出・スポーツ紙記者)
ジャニーズ次期社長のジュリー氏も飯島氏とは何かと比較されてきた。誰が最も有能な“仕掛け人”なのか。女のプライドを賭けた闘いは熱を帯びる一方だ。
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- 撮影:結束武郎