羽賀研二には勧めない! 梅宮辰夫さん“元気の素は5万円漢方薬”
インタビューで語っていた梅宮さんの肉声を公開
「なんでオレがアイツに勧めなきゃいけないの? アイツはまだ若いし、必要ないでしょ。これからムチャクチャやる年齢なんだから。身体に気を遣うなんて早すぎるよ」
’95年8月のインタビューで、『FRIDAY』にこう語ったのは俳優の梅宮辰夫さんだ。梅宮さんが憎らしげに「アイツ」と呼ぶのは、元タレントの羽賀研二のこと(恐喝未遂などで実刑判決を受け現在保釈中)。インタビュー当時、愛娘アンナのカレシで、梅宮さんが交際に反対していた“因縁の相手”だ。
12月12日、梅宮さんが慢性じん不全のため亡くなった。享年81。任侠映画に多く出演したが、実業家や料理人として活躍したマルチタレントでもあった。
梅宮さんが精力的に活動できたのにはワケがある。インタビューで初めて明かしたのは、毎日飲んでいるという「元気の素」だ。
「『片仔廣(へんしこう)』という中国の珍しい漢方薬だよ。ただ値段が高いんだよね。10粒で4~5万円。まあ、中華料理でいうなら『熊の手』なみだな。友人の松方弘樹に勧められたのがキッカケで、飲み始めたんだ」
梅宮さんと言えば大の酒豪で知られる。効果のほどを聞くと……。
「酒を飲んでも酔っ払わなくなったね。飲みすぎても二日酔いにならない。オレも身体には人一倍気を遣い、水はイイものだけを飲むようにしている。どんなに忙しい時でも、一日最低7時間は眠るようにしているんだ。でも酒だけはやめられない。飲み始めると止まらないからなぁ」
この貴重な漢方薬は、梅宮さんにとって欠かせない存在。外出する時も、常に携帯しているという。
「1粒3gの固まりを、ラップにくるんで持ち歩いているんだ。飲むときはナイフなどで削り、耳かき1杯ぐらいの量を指につけて舐める。酒の席の前には必ずやっている、ルーティンのようなものだね」
漢方薬のおかげか十二指腸乳頭がんなど、これまで6度の大病を克服してきた梅宮さん。後日、ファンや親交のあった俳優たちのために「お別れの会」が開かれる予定だ。
- 撮影:鬼怒川 毅