3大会連続で五輪出場決定 26歳の石川佳純が持つ「最大の武器」

19歳の伊藤美誠、早田ひならが台頭も、つぶれなかった理由

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12月12日、グランドファイナル1回戦での石川佳純選手。左利きであることも彼女の強みだ 写真:西村尚己/アフロスポーツ

「石川選手の強みは、強豪選手と対戦しても崩れることのない状況判断能力です。今大会でも、1回戦で世界女王の劉(リュウ)選手と対戦する不運に見舞われましたが、本人は終始落ち着いて得点を奪い続け、冷静さを失いませんでした。敗れはしたものの、このメンタルの強さこそが彼女を東京五輪出場に導いたのでしょう」(スポーツジャーナリスト・吉井妙子氏)

苦しみぬいた末の粘り勝ちだった。

12月12日、卓球の石川佳純(26)が東京五輪出場権を手にした。中国・鄭州で行われたワールドツアー・グランドファイナル1回戦では、元世界ランク1位の中国選手・劉詩雯(リュウシブン)(28)に0‐4のストレートで惨敗。しかし、続いてライバルの平野美宇(19)も対戦相手に敗れたため、僅かなポイントの差で、平野の女子シングルス代表落選と石川の五輪3大会連続出場が決定したのである。

平野をはじめ、伊藤美誠(みま)(19)、早田ひな(19)ら年下選手による突き上げや、劉詩雯ら格上選手らの重圧に耐えた石川。その強固なメンタルは、過去の血の滲(にじ)むような努力で形作られたという。

「石川選手にとってもっとも過酷だった経験は、’16年のリオ五輪出場権争いです。当時、五輪出場までのポイントが足りなかった石川選手は、母親と一緒に自費でホテルや航空券を取り、世界中の大会に出場して回ったのです。重圧のなか、スケジュールや金銭面のやり繰りを自分でこなしながら試合相手の分析もした。この経験を乗り越え、彼女の精神力は一回り強くなりました」(前出・吉井氏)

過去の苦労を力に変え、無事に五輪出場を決めた石川。目指すは表彰台だ。

「最近の石川選手は、録画映像を繰り返し見て中国選手との戦い方を研究している。その成果か、シングルスで一度も勝ったことのない劉選手にも互角に近い戦い方を見せていた。五輪の表彰台も十分狙えるでしょう」(スポーツ紙記者)

石川の経験に裏打ちされた「折れない心」は、世界を舞台に戦う際の大きな武器となるだろう。

『FRIDAY』2020年1月3日号より

  • 写真西村尚己/アフロスポーツ

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