卓球・早田ひな 伊藤、石川を撃破!まだ五輪へのチャンスはある

五輪代表争いから落選も、全日本選手権で初優勝。輝きだした19歳に残された五輪への道とは

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早田ひなの強みはサウスポーから繰り出される超高速のドライブショット。決勝では石川佳純を4-1で下した

まだチャンスはある

「今大会での一番の勝因は、早田(はやた)選手の試合にかける思いの強さでしょう。『東京五輪の代表には選ばれなかったけど、全日本選手権では何としても優勝したい』という気持ちが伝わってきました」(JOCエリートアカデミーで監督を務める偉関晴光(いせきせいこう)氏)

1月19日に行われた全日本卓球選手権大会女子シングルス決勝で、早田ひな(19)が大金星をあげた。準決勝で伊藤美誠(みま)(19)、決勝で石川佳純(かすみ)(26)と、東京オリンピックの代表に内定しているメンバーに連勝して初優勝を果たしたのだ。

今月6日、早田は東京五輪の代表争いから落選。東京五輪の日本代表選手は世界ランク上位2名と、団体での活躍が期待できる選手を強化本部が1名指名する仕組みになっているが、早田はどちらにも該当しなかった。そんな状態で臨んだのが今回の全日本選手権だった。大会直前の2週間は、食事の時間も惜しんで一日7~8時間にも及ぶ猛特訓を自身に課していたという。

早田が4歳から通っていた福岡県中間市にある石田卓球クラブの石田弘樹コーチは話す。

「得意とする攻撃的なスタイルを今回の大会でも最後まで貫き通したのは良かったと思います。伊藤選手は戦術をコロコロ変えることができる選手で、相手はついついペースを崩されてしまう。それに対して今回、早田は自分の持ち味を出しながら、最後まで攻め切ることができていました」

小さい頃から、他人よりも1分でも長く練習場に残って、自分が納得するまでひたすらサーブ練習を続ける性格だったという早田。彼女のモチベーションは、目標とする同期二人の存在にあった。

「早田は小さい頃から日本一を目指して練習していましたが、伊藤選手と平野美宇選手という強力なライバルたちに先を越されてしまい、二人を後ろから追いかけることが多かった。彼女が『いつか私も日本一になる!』といつも言っていたのを覚えています。それが今回の優勝で、ついに肩を並べたと言えるのではないでしょうか」(石田氏)

先に見据えるのは4年後のパリ五輪だが、まだ東京五輪も諦めていない。3月には韓国・釜山(プサン)で世界選手権が行われ、そこで活躍すれば、5月中旬に決定する補欠メンバー入りの可能性も高まる。早田の未来が強く輝き出したようだ。

早田が全日本選手権で優勝するのは今回が初めて。試合終了後には、しゃがみ込んで涙を流す場面もあった

『FRIDAY』2020年2月7日号より

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