不祥事続きのNEWSを見捨てないファンという“プロ彼女”集団

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6月に、メンバー小山慶一郎(34)と加藤シゲアキ(31)の未成年女性との飲酒が発覚。追い打ちをかけるように、同じく手越祐也(30)の未成年者との飲酒動画が流出し、不祥事続きのアイドルグループNEWS。それでも、デビュー15周年を記念するライブは熱狂的なファンの熱い声援ととも開幕した。そこに、「裏切られる」ことが続いても見返りを求めず愛し続ける“プロ彼女”の姿を見た、ジャニヲタ歴25年のライター喜久坂京のライヴ・レポートをお届けする。

右から、増田貴久、小山慶一郎、手越祐也 2016年ジャニーズ事務所恒例の初詣での私服姿

“小山慶一郎”で検索すると、予測変換に“スキャンダル”と出る。

今年6月に未成年に飲酒を強要したとして、事務所から厳重注意を受け、小山は4年も続く「news every.」のメインキャスターとしての活動を自粛することにもなった。NEWSは、今年がデビュー15周年の“周年イヤー”。一般的見地からすれば、せっかくの15周年記念ライヴにミソがついたイメージだろうが、8月11日と12日に味の素スタジアムで開催された「NEWS 15th Anniversary LIVE2018」のチケットの抽選倍率は高く、SNSには、ヲタクたちの落選報告が溢れた。

好きなアイドルグループのメンバーが不祥事を起こしたとき、ヲタ、つまり熱狂的なファンはどう反応するか――。たとえば、コンサートツアー中にかなり真剣交際感のある恋愛スキャンダルが発覚したりすると、コンサートの団扇に「裏切り者!」なんて文字が踊ることも過去にはあったが、最近はその“反応”も年々マイルドになる傾向にあるようだ。とくに手越祐也を筆頭にスキャンダルの多いタレントを抱えるNEWSの場合、ヲタは「またか」と思うと同時に、「あっさり許す」ことがアティテュードとして“正解”になってきているように見える。

8月12日の味の素スタジアム。「NEWS 15th Anniversary LIVE2018」で、公演開始前の“ NEWSコール”は、物凄かった。もちろん、ドーム規模の会場よりもさらに収容人数の多いスタジアムならではの迫力もあるだろう。それにしても、いろんなグループのコンサートに足を運んでいる筆者が、「他のグループのヲタも見習うべきだ!」と思うほどのヲタの音量と熱量がこの日のライヴにはあった。

ライヴ本編でも、“本当に反省しているんだな”と感じさせる態度や演出に何度となく遭遇した。たとえば、本来なら、ジャニーズJr.やダンサーをバックに引き連れて“魅せる”ことに徹するはずの彼らが、バックダンサーを一切使わずに、序盤と終盤の2回、4人でガッツリ踊る曲を組み込んできた。序盤はともかく、終盤でのあのダンスは、相当キツいはずだ。しかも、前半はスタジアムのアリーナをぐるりと囲んだ長い外周を何度となく全力で走っていて、まだそこまで派手なセットに頼ることのできなかったデビュー当時の“全力感”を彷彿とさせた。

チャラさを排除したと思われる短め黒髪の小山は、とにかく歌唱力が向上していて、手越祐也と増田貴久という“歌うま”な2人のリードに、きっちりついていっていることに、筆者もうっかり感心してしまったほどだ。「活動自粛期間中、ボイトレだけは頑張りました!」というドヤ感もなくはなかったが、でも今度こそ心を入れ替えたのかもしれない。それほど、小山の歌には進歩があった。

加藤シゲアキの2016年初詣での私服姿

“アイドルグループは「ジャニーズ」一強”とは言えなくなった今の日本で、たとえばK-POP や他のボーイズグループのコンサートと、ジャニーズのコンサートの一番の大きな違いは、ジャニーズのコンサートには、“誰もが(何となくでも)知っている曲がある”ということである。同時に、伝統的に“エンタテインメント性”に特化し、コンサート文化を牽引しているジャニーズだからこそ、コール&レスポンスや、同じ振りつけを楽しむような、“一体感”を感じられる演出が必ずある。NEWSの場合、GReeeeN作の「weeeek」のタテノリ感は、ライヴの至宝と言ってもいい。

と、NEWSのライヴの特筆ポイントを挙げてみたけれど、彼らのコンサートでいつも思うのは、何より“ファン”が優秀なことだ。コンサート開演前のコールの激しさや大音量のアンコールはもとより、“歌って!”と言われれば歌詞もメロディも完璧に歌い、タオルを回す曲では腕が千切れそうなほど全力で回し、振りを合わせる曲ではガッツリ揃え、グッズ列にも忠実に並ぶ。ファンとしての在り方がパーフェクトなのである。

ジャニーズのヲタは、タレントを小さい頃から見ているせいか、少し世話が焼けるぐらいのほうが、「可愛いなぁ♡」と思う傾向にある。グループがトラブルに直面し、不安になることはあっても、コンサートでそれを乗り越えていく彼らを見て、「やっぱり好き!」と思う。つまり、好きなアイドルと直接触れ合えるライヴは、自分の愛の深さに気づく場でもあるのだ。

最初は9人でデビューし、のちにONE OK ROCKで活躍することになる森内貴寛(Taka)が早々に脱退、その後も不祥事で2人が抜け、トドメに山下智久と錦戸亮という当時の“ツートップ”が別々の道を歩むことになり、解散の危機にも直面した現メンバーの4人と、一緒にその危機を乗り越えてきたファンは、結果的に“プロ彼女”とでも呼ぶべき精神性を手に入れた。少々のことは多めに見る優しさ、大抵のことは許す包容力、コンサートではメンバーと一緒になって全力で音楽を楽しむ明るさ、CDやDVD、コンサートグッズ、舞台のチケット、書籍など、彼らが提供するものには、ちゃんとお金を払う資金力(ちなみに、ジャニーズの中でもとくにNEWSは、豪華グッズ特典付きの比較的高額なCDやDVDをリリースしがちだ)。

スキャンダルがあっても文句は言わず、決して腐らず、可愛いグッズやいい曲があれば金にはまったく糸目をつけず、記念のライヴがあれば、何を置いても駆けつけ全力で楽しむ。NEWSのコンサートに足を運んだ人は、きっと見つけることができるだろう。そんな、タレントが理想とするような、進化したヲタの在り方を。アイドルとヲタが生み出す最高の一体感を――。

これだから、ジャニヲタはやめられない。

 

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  • 喜久坂京

    ジャニヲタ歴25年のライター。有名人のインタビュー記事を中心に執筆活動を行う。ジャニーズのライブが好きすぎて、最高で舞台やソロコンなども含め、年150公演に足を運んだことも。広くジャニーズの素晴らしさを知ってほしいと思い、FRIDAY デジタルにジャニーズのコラムを寄稿することに。

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