沢尻被告 薬物使用歴14年も「いつでも止められると思っていた」 | FRIDAYデジタル

沢尻被告 薬物使用歴14年も「いつでも止められると思っていた」

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自宅マンションでMDMAやLSDを所持していたとして、麻薬取締法違反に問われた俳優の沢尻エリカ被告(33)の初公判が1月31日に東京地裁(滝岡俊文裁判官)で開かれた。

2008年に台湾の日系ナイトクラブ『A』(台北市)で踊る沢尻エリカ
2008年に台湾の日系ナイトクラブ『A』(台北市)で踊る沢尻エリカ

15時からの開廷に先立ち、同地裁近くの日比谷公園では朝9時半より傍聴整理券が交付。19席しかない一般傍聴席を求め、2229人が並んだ。

保釈されていた沢尻被告は上下黒のパンツスーツ姿に、低めのヒールパンプス。茶色のゴムで黒髪をポニーテールにまとめたモノトーンスタイルのため、赤い口紅が目を引いた。人定質問で職業を問われ「無職です」とはっきり答えた。

起訴状によれば、昨年11月16日、MDMA約0.198グラム、LSDの紙片0.084グラム、LSDの液体0.601グラムを所持していたという。罪状認否でこれに間違いがないか問われた沢尻被告は「間違いありません」と、先ほどと同じくはっきり答えた。

検察側の冒頭陳述や証拠によると、沢尻被告は19歳の頃から大麻、コカイン、MDMAを服用するようになったという。逮捕の日、沢尻被告は捜査員に対し「お守り袋とアクセサリーケースの中に薬物がある」と自分から説明した。供述通り、アクセサリーケースからMDMAが発見されたため緊急逮捕に至った。お守り袋の中からはLSDが、冷蔵庫のプラスチック容器からLSDの液体が見つかっている。

14年もの期間、違法薬物の使用を続けてきたことが明らかになった沢尻被告。1人目の弁護側証人として、保釈後に入院してきた沢尻被告の治療にあたっているという医師が出廷し「大麻への軽い依存症があった」と証言した。

2人目の弁護側証人は都内で飲食店を経営する沢尻被告の兄。「今後は同居して、更生に向けて支援していく。今までの仕事は難しい。僕にできることがあれば、経済的なことを含め、話を聞きながら進める。人間関係は反省して、悪かった部分は直していってほしい」と、今後の監督を約束する。

世間の注目度の高さゆえか、この沢尻被告の法廷には、多くの記者席も用意されていた。ところが、そこに座る記者らがたびたび席を立ち、法廷を出たり入ったりするため、ドアの開閉音が止まなかった。特に、証人出廷した実兄は声が小さく集中してギリギリ聞こえる程度だったため、なかなか聞き取れないほどだった。

そんな騒がしい法廷でようやく始まった被告人質問。まず一番に、逮捕によって迷惑をかけた事務所や出演作の関係者、そして家族について言及した。

「逮捕されたことにより、多大なるご迷惑をお掛けし、またエイベックスのスタッフの皆さまには大変な苦労をお掛けしました。撮影中のものに関しても、スタッフの皆さまに大変な負担をお掛けし、大きな損害を与えて本当に申し訳なく思っております。家族に対しては申し訳なく、母に対しては外出できなくなるなど不自由な思いをさせ、苦労をかけたことは申し訳ないと思います。また兄に対しても心配や迷惑をかけ、裁判にまで来てもらってこのような思いをさせて申し訳ないと思います」

続けて、自身の違法薬物との距離感についても、こう述べた。

「今まで入院して、診察のほか、薬物が体に与える影響や、依存について調べてきました。検査の結果、違法薬物に対しての肉体的な影響はありませんでしたが、大麻への精神的依存がありました。MDMAやLSDによる幻覚、肉体的精神的な依存は認められませんでした。安心しています。大麻に関して精神的依存があるといわれショックでした。今後は違法薬物とは決別して生きていきたいです」

芸能界とも決別する覚悟を決めているようだった。今後、俳優に復帰するつもりはないという。

「逮捕されて多くを失い、初めて気が付いたこと。それは自分の中では薬物はコントロールできると思っていましたが、それは間違いでした。薬物に汚染される中で、正しい意見を言う人に耳を傾けず、現実逃避した世界で薬物が繋いでくれた偽りの友情から抜け出すことができませんでした。彼らと過ごした、非生産的な日常すべてが幻でした。その結果、すべてが崩れました。心の底から後悔しています」

「違法薬物の摂取はコントロールできている……そう思っていた」という沢尻被告に、検察官はたずねた。

検察官 「いつでも止められると言っていたのに、なぜ止めなかったの?」
沢尻被告 「……いつでも止められると思っていたのが大きな間違いでした」
検察官 「他の芸能人が薬物で逮捕されたことを報道で見聞きしていて、わかっていましたよね。何で止めないの?」
沢尻被告 「………悪の誘惑を断つことができませんでした。コントロールできるという自分の考えが甘い考えだったと思います」

コントロールできているという考えのもと、断ち切ることなく使い続けるなかで、大麻についての精神的な依存が生まれてしまったのか。検察官は「今も入手できる環境にあり、再犯に及ぶ危険性は高い」と、沢尻被告に懲役1年6ヵ月を求刑。判決は2月6日に言い渡される。

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