『グッとラック!』一人負け低視聴率でもTBSが打ち切れない理由 | FRIDAYデジタル

『グッとラック!』一人負け低視聴率でもTBSが打ち切れない理由

連載 スタッフは見た!週刊「テレビのウラ側」Inside story of Television

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『ビビット』の後を受けてスタートするも低迷。現場も混乱する番組の取り柄は低予算のみ

『グッとラック!』→『ひるおび!』と連続で出演。TBSの午前中をジャックする立川志らくだが「グロス契約だからギャラは意外に安い」(関係者) 写真:時事通信社
『グッとラック!』→『ひるおび!』と連続で出演。TBSの午前中をジャックする立川志らくだが「グロス契約だからギャラは意外に安い」(関係者) 写真:時事通信社

今年に入り、西川史子(48)とアンミカ(47)が『グッとラック!』(TBS系)のレギュラーコメンテーターに起用され、話題を集めている。

「『グッとラック!』は視聴率の低迷で終了した国分太一MCの『ビビット』の後を受けて昨年9月にスタート。そんな経緯でしたから、いきなり数字を獲るのは難しいと判断したのでしょう。メインMCは司会初挑戦の立川志らく、サブは局アナの国山ハセン&若林有子と予算を抑えたキャスティングでした。

案の定、平均視聴率は2~3%で推移。同時間帯の民放首位を走る『羽鳥慎一モーニングショー』(テレビ朝日系)が11%台ですから3分の1以下。『スッキリ』(日本テレビ系)や『とくダネ!』(フジテレビ系)の半分程度です。さすがにマズいと思った上層部が現場にテコ入れを指示したんだと思います」(TBS関係者)

大物が呼べないならアイディアで勝負とばかり、早大卒のお笑い芸人の小島よしお(39)や『2ちゃんねる』創設者の西村博之氏らをコメンテーターで起用するも、「変化球で勝負したいのはわかりますが、『今さら?』感が否めず、イマイチ視聴者を取り込むことができなかった」(放送作家)。

前出のTBS関係者によれば、『ビビット』終了から『グッとラック!』のスタートまで時間がなく、短期間でスタッフをかき集めたため、現場の足並みが乱れているという。番組内の企画に協力した芸能プロダクションの関係者は収録時の様子をこう明かす。

「現場に行ったら、取材対象者のことをまったく調べていないスタッフが派遣されていて、イチから説明させられました。挙げ句の果てに『MCの志らくさんから、厳しいことを言われると思いますが、ご了承ください』と一言。これって企画のオファーの段階で確認すべきことですよね? 二度と協力したくないです」

ちなみに番組公式サイトは1月28日放送分から1ヵ月以上、更新されていない(3月3日現在)。

「その前の更新は12月10日でした。公式ツイッターは放送毎に投稿されているから、放置していいと思ったんですかね。ニュースを扱う帯番組なのに(笑)。他局では考えられないですよ」(制作会社ディレクター)

それでもTBSは『グッとラック!』をすぐに終わらせる気はなさそうだ。

「製作費をかけた『ビビット』と視聴率自体は変わらないので、『予算を大幅削減できただけでも儲けもの』と見ているようです。加えて、番組や志らくの認知度が上がれば、数字は上昇するかもしれないという希望的観測もある。『バイキング』(フジ系)や『ヒルナンデス!』(日テレ系)も番組開始直後は低視聴率が続き、打ち切り説が囁(ささや)かれていましたが、いまでは人気番組に成長しましたからね」(前出・TBS関係者)

前出のディレクターは「短くても2年程度は続くでしょう」と見ている。

「MCの志らくさんはTBSの昼の情報番組『ひるおび!』でもコメンテーターを務めています。ちなみに『ひるおび!』のMCは恵俊彰さん。志らくさんと同じ大手芸能事務所の所属です。やめたくてもやめられないんですよ」

番組名通り、幸運を祈るしかない。

『FRIDAY』2020年3月20日号より

  • 写真時事通信社

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