『半沢』『恋つづ』…離婚の東出も熱演「ドラマロケ現場」画像
「助けてくれ〜!!」
横浜の山下公園からほど近い大通りに、男の絶叫が響き渡った。驚いて声がするほうを見ると、ビルの屋上にスーツを着た男性が。彼の背後には、首筋にナイフを当てて凄まじい形相を浮かべる男。俳優の江口洋介(52)だ。

「おそらく今年の秋以降に放送予定の、ドラマの撮影ではないでしょうか。江口さんは今年、映画『一度も撃ってません』と『コンフィデンスマンJPプリンセス編』に加え、NHKの主演ドラマも入っており忙しい年になりそうです」(芸能プロダクション関係者)
10テイク以上を撮影し、何度も鬼気迫る表情を見せていた江口。ベテラン俳優ならではの迫力満点の演技が楽しみだーー。
『FRIDAY』は女優、俳優たちの映画やドラマの撮影現場を、たびたび目撃してきた。新型コロナウイルス感染拡大の影響で一時は自粛していたロケも、ソーシャルディスタンスをとるなど配慮をして再開。活気を取り戻しつつある。『半沢直樹』の堺雅人や『恋はつづくよどこまでも』の佐藤健……。芸能人たちの熱演を、現場写真から振り返りたい。
夜風吹く湾岸エリアで遭遇しのたは、深田恭子(37)だ。スタッフらに囲まれ、カメラの前でオーラを漂わせている。昨年秋に放送されたドラマ『ルパンの娘』(フジテレビ系)のロケである。
「深キョンの定番とも言えるセクシー衣装が話題を集めましたが、視聴率は5%台と苦戦しました。ただ、荒唐無稽でツッコミどころ満載の展開がクセになるという意見もあり、ネット配信の成績は悪くなかったんです」(民放キー局社員)
数字はともかく作品内容は好評のため、深キョンはハイテンション。撮影の合間には突然、近くで釣りをしていたファミリーと遊び始め、3人いる子どもを代わる代わるに抱きあげていた。一番上の男の子はけっこう重そうだったが、「投げちゃうぞ〜」とばかりに2〜3度振り回す。子どもたちは大ハシャギだ。
スタンバイが告げられると現場に戻り、一段落すると再び子どもたちのもとへ駆け寄りっていた。
不倫報道後は現場の雰囲気が一変

外苑西通り沿いにある南青山のビルの前には、4~5台のロケバスが停車していた。かなり大がかりなロケなのだろうか、ビルの前では数人のスタッフが談笑。やがて事務所のモノとおぼしき車が停車すると、スタッフが近づいていく。車から現れたのは、イケメン俳優の佐藤健(31)だ。
車から降りた佐藤は、地下階へと歩みを進めた。この日、店の傍らに停めてあったロケバスのフロントガラスには、“TBS”と書かれた紙が置かれている。
「佐藤さんは昨年放送したドラマ『恋はつづくよどこまでも』(TBS系)に出演していました。イケメンドクターという役どころで話題になり、視聴率は概ね10%以上をマーク。ラブコメとあって、佐藤さんがヒロインの上白石萌音さんをハグしたり背中をポンポンしたりと、胸キュンポイントも多かった。女性視聴者からの人気を多く獲得しました」(テレビ誌ライター)

『週刊文春』の報道で唐田えりかとの“3年不倫”が発覚。杏と離婚した東出昌大(32)の撮影現場は、かなりピリピリした雰囲気が漂っていたという。
今年1月――。群馬県内のロケの名所で、東出と桐谷健太(40)のW主演ドラマ『ケイジとケンジ』(テレビ朝日系)のスタッフが撮影機材の準備を進めていた。朝8時45分、黒色のレンタカーが駐車場に入り、緑のダウンにニット帽、メガネの男が下りて来た。東出だ。
「東出さんはスタッフにガードされながら、190㎝近い長身を丸めて、俯いたまま建物の中へ入っていきました。スタッフが随行していなければ気づかないほどに、存在感が薄かった。周囲を見渡して、目礼しながら笑顔で現場入りした桐谷とは対照的でした」(目撃した近隣住民)
この日のロケには、ヒロインの比嘉愛未(34)らも参加。撮影は15時過ぎまで行われたが、東出が建物の外に姿を見せることはなかった。共演者たちが建物中央の出入り口から出てきて迎えの車に乗り込むなか、彼だけが建物脇の出口を利用。下を向いたまま車に乗り込んだ。
「もともと現場は和気藹々としていて、桐谷さんら子持ちの俳優が子育ての話で盛り上がったりしていたんです。ところが、東出さんの不倫で『子ども』はNGワードに。残念だったのは、騒動後しばらく東出さん側からの謝罪がなかったことです。代わりに局のプロデューサーが頭を下げていました」(制作会社スタッフ)
ドラマや映画の撮影は、長ければ1年以上の長丁場になることもある。その間、芸能人も順風満帆の生活を送っているワケではない。なかには東出のように、スキャンダルが発覚するケースもあるのだ。
「以前はこどわりの強い役者が多く、プロデューサーらと衝突することがありました。現在はコンプライアンスの問題もあり、なるべく明るい雰囲気を保てるようスタッフも気を遣っています。俳優の心理状態で、作品の出来不出来が大きく変わってきますからね。なるべく気分良く演じてもらうようにしています。トラブルはもっての他です。現場のムードが悪くなるだけでなく、場合によっては撮影打ち切りに追い込まれることもあるんです」(別の制作会社スタッフ)
普通は、テレビや映画館で作品の完成形しか見られない。だが制作過程ではスポットの当たる俳優だけでなく、スタッフの人間模様も垣間見れるのだ。











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