山P、手越、錦戸…ジャニーズ退所タレントが街角で見せた「素顔」
平日の昼下がり、人気もまばらな都内の公園をストイックに走り続ける細身のオトコがいた。10月末にジャニーズ事務所を退所した、山下智久(35)である。
黒のスポーツウェアに身を包み、やや俯きながらも、キャップの下から覗く眼光はあまりに鋭い。全身から芸能人オーラが溢れ出てしまっているが、それでも山下だと気づく人は誰もいない。のんびりとベンチや芝生で過ごす家族連れらのすぐ横を山下は黙々と走っていく――。
深夜まで未成年と飲酒をしていたとして、8月17日、ジャニーズ事務所は山下に一定期間の芸能活動自粛の処分を下したと発表した。それから約2ヵ月。山下に関する目撃情報はまったく報じられていなかった。
「友人と会う機会も減って、夜に飲み歩くことはほとんどないと聞いています。いまは母親や祖父母など家族と過ごすことが多いそうです。外出はジムでパーソナルトレーニングを受けて、近所を散歩やジョギングするときくらいだとか。あとは曲作りや英語の勉強をしているそうです」(ジャニーズ事務所関係者)
ジャニーズを退所した山下は、海外に活動拠点を移すという。すでにハリウッドでの仕事を視野に入れ、カナダへ渡航したとの報道もある。さらなる活躍が期待される注目の俳優だ。
ジャニーズ事務所を退所するタレントが、後を絶たない。創業者のジャニー喜多川氏が昨年7月に亡くなって以来、山Pだけでなく錦戸亮(36)、中居正広(48)、手越祐也(32)らが辞め、来春には長瀬智也(42)が独立する。
『FRIDAY』はたびたび、街で退所したタレントたちを目撃してきた。退所理由はそれぞれ違えど、さすがは国民的スター。どの写真からも圧倒的なオーラが伝わってくるーー。
今年7月下旬。外出自粛中に酒席に参加したなどの報道を受けジャニーズと契約終了した手越は、一人親家庭に弁当を届けるボランティアで東京・杉並区を訪れていた。私物の自転車に跨ると、爽やかに走り抜けていく。汗だくになりながら自転車で並走する『FRIDAY』の記者を尻目に、息ひとつ切らさぬまま、夕方5時から3時間で計8家庭に20食以上の弁当を配達した。
インタビューでも〝手越節〟が炸裂。YouTubeの収入は1000万円以上という報道についてはこう笑い飛ばす。
「ハハッ、ウケんな。そんなに入ってくるんですか? お金に興味がなくて、ジャニーズ時代から明細はほぼ見てなくて、一切把握してないんです」
今後の展望について聞いてみた。
「日本だけじゃなくてアジアがザワつくような仕掛けは準備できてます。1~2ヵ月以内にはいろいろと発表できるんじゃないかな? ジャニーズを退所したのはでっかいことを自分のスピード感でやりたいから。日本だけにとどまらず、アジア、そして世界を盛り上げていきたい」
〝世界の手越〟と呼ばれる日も近いか。
「放せ、放せ!」
8年前の冬。麻布十番(東京都港区)の有名クラブには赤西仁(36)や山P、そして錦戸と人気の俳優たちが集まっていた。クラブで行われていたのは、赤西の実弟の誕生会。日付が変わり、赤西と山下が帰宅。早朝4時をまわったころ、ようやく錦戸が店の外に出てきた。
かなり酔っているらしく、まともに歩けない。デニムがズリ下がり、グレーの下着が丸見えになっている。
「錦戸の酒グセの悪さは有名です。飲み始めると、泥酔するまで止まらないんです。普段は陽気なんですが、介抱する人間は大変ですよ」(芸能事務所関係者)
この日も友人が錦戸の腕を取り、そのまま近くのコンビニへ。数分後、阪神タイガースのキャップを被り、くわえタバコで出てきた錦戸。友人に身体を押さえつけられながら、何やら吠え始めた。放せ、放せ! 友人たちは慌ててタクシーを停め、後部座席に錦戸を押し込んだーー。
「買い物して行こうよ〜」
美女がスーパーのある方向を指差すと、細身のイケメンはスンナリついていく。主導権を6コ上の”姉さん彼女”が握るのは自然の流れだろう。08年10月に都内で見かけた元『KAT-TUN』の田口淳之介(34)と小嶺麗奈(40)のカップルだ。16年3月にジャニーズ事務所を退所した田口は、19年5月に大麻取締法違反で小嶺とともに逮捕される。活動を再開したのは、同年11月だった。
二人の仲の良さな芸能界で有名。スーパーに到着する頃には、シッカリ手をつないでた。店内は明るいし、他の買い物客もいるのだが、そんなことにはお構いなし。くっついたり離れたりの繰り返しで、それぞれが好きなものを選んでは、田口の持つ買い物カゴに放り込んでいくというパターン。息もピッタリで、慣れた様子がうかがえる。
田口が選んだのは缶ビールのようで、カゴの下のほうに缶飲料が並んでいる。小嶺はシリアルを熱心に選んでいたかと思うと、スナック菓子を購入。
小嶺が品物をカゴに入れにいくと、田口が彼女の腰に手を回し、
「これどうかな?」
といった感じで二言三言かわす。
田口、小嶺に甘えるの図……なんだろうが、長身&美形のカレがやるとなんともセクシーだ。一方の小嶺も年上ぶっている訳ではなく、キャピキャピしていて実に楽しそう。
「淳ちゃん」
なんて声まで聞こえてくる。
やがて会計を終えた二人は、スーパーの出入り口へ。と、足がピタリと止まった。視線の先には雑誌コーナー。田口は手にしたのは、『FRIDAY』だ。
「これスゴくない?(笑)」
小嶺がグラビアページのキワドイ写真を指すと、田口はニヤニヤ。ただ、あまりの喜びように、
「はい、おしまい! 帰ろッ!」
小嶺は田口から『FRIDAY』を取り上げるのであった。名残惜しそうな、田口。買ってほしかったなぁ。
- 撮影:川上孝夫 小松寛之 島 颯太 西原 秀