石原慎太郎さん死去後の応酬に耳を傾けたい「有吉弘行の言葉」 | FRIDAYデジタル

石原慎太郎さん死去後の応酬に耳を傾けたい「有吉弘行の言葉」

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2月1日に89歳でこの世を去った石原慎太郎さん。死後も非難合戦が起きるほど、その存在は大きかった
2月1日に89歳でこの世を去った石原慎太郎さん。死後も非難合戦が起きるほど、その存在は大きかった

芥川賞作家で東京都知事などを歴任した石原慎太郎さんが2月1日午前、自宅で亡くなった。89歳だった。タカ派論客として一部から高い人気を誇る一方、歯に衣着せぬ発言がたびたび物議を醸すこともあった。

そんななか、ネット上では故人に対する批判ツイートが物議を醸している。

社民党の大椿ゆうこ副党首は訃報が伝えられた直後の1日午後2時半過ぎ、

《今後、追悼番組が放送されるだろうが、称賛で終わるのではなく、彼が撒き散らしたレイシズム、性差別、障害者差別等についても、なかったことにしないでもらいたい》

とツイート。これを実業家の堀江貴文氏は

《政治的に思想が異なる人が亡くなっても、亡くなった時くらい素直に追悼してやれ、って思うけど左翼の人は追い詰めるのが普通みたい》

と評した。同様に法政大法学部教授の山口二郎氏も、石原さんが亡くなった当日にツイッターで

《石原慎太郎の訃報を聞いて、改めて、彼が女性や外国人など多くの人々を侮辱し、傷つけたことを腹立たしく思う。日本で公然とヘイトスピーチをまき散らしてよいと差別主義者たちを安心させたところに、彼の大罪がある》

と投稿。すると、自民党の長島昭久衆院議員はツイッターで

《これは亡くなられた方に対する史上最低のコメントだ。弔意を示した上で『私たちと立場の違いはもちろんあったわけだが、今日言うのは控えたい』と述べた日本共産党志位和夫委員長のコメントの方が遥かに品がある》

と批判した。

政治家であった以上、その死に際しても様々な論評が繰り広げられるのは当然のこととして、日本では基本的には著名人が亡くなった際、まずはその功績を讃える報道が好まれる。テレビ局関係者は

「別に決まっているわけではないが、『死人に鞭打つのもどうか』という価値観の中でやっている」

と話す。

一方で諸外国、なかでも石原さんから“口撃”を受けてきた中国は自国メディアで故人を「日本の右翼政治家」と表現。韓国の聯合ニュースは「日本の極右妄言製造機」、ソウル新聞は「『慰安婦妄言』日本の極右政治家」と切り捨てた。

アクが強い人だったからこその両極端なハレーションと思われるが、こんな時にちょっと思い出したのが、タレント有吉弘行の言葉だ。

有吉は昨年1月24日、JFN系ラジオ『SUNDAY NIGHT DREAMER』で、新型コロナの犠牲になった志村けんさん(享年70)に言及。志村さんが他人を卑下したり、暴力的な笑いを取らなかったとして一部で“神格化”されている風潮について

「『志村さんは人を傷つけない笑いやってました』なんて言うやつがいて。違う違う! 志村さんはそういう笑いもしたし、めっちゃエロいネタもやってますから!」

と訴えた。ヒートアップした有吉は

「何? 志村さんが人を傷つけない笑いやってた? ふざけんなよ、バカ!」

と一喝し、

「いろんな人を傷つけることもあるし、人をバカにしたり、エッチなネタとかもやったり、ウンコだチンコだやってるから、我々は大好きになったわけですから。ふざけんなよ!バカがよ!」

と声を大にして訴えていた。

政治家とタレントでは意味合いが違うかもしれないが、それでも人には表と裏があれば、功も罪もある。それを全部含めた上で「好きか」「嫌いか」。最後はその判断なのかもしれない――。

  • 写真ロイター/アフロ

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