アインシュタイン河井も活躍 コロナ代役ラッシュに見た吉本の底力
芸能界でもオミクロン株が猛威を振るっている。爆発的な感染力で連日、芸能人の感染ニュースが届いている。
当然、制作現場はてんやわんや。特に注目を集めたのは、お笑いコンビ「麒麟」の川島明がMCを務めるTBSの朝番組『ラヴィット!』だ。
同番組ではレギュラー陣やゲストが次々感染、もしくは濃厚接触者認定を受け欠席。1月20日に横田真悠、「NON STYLE」石田明、「ニューヨーク」嶋佐和也、屋敷裕政が休むと、25日には「ミキ」の亜生、「Snow Man」佐久間大介が欠席した。
26日は出演予定だった「さらば青春の光」森田哲矢が体調不良で番組を欠席し、その代役を、相方・嶋佐和也のコロナ感染で濃厚接触者と判定され10日間の自宅待機を終了した「ニューヨーク」の屋敷裕政が務めた。だんだんと複雑になってきた出演陣に川島は
「代打が多すぎて、誰がレギュラーか分からない」
とボヤいていたが…。31日に当の川島までもがコロナに感染してしまった。
この緊急事態に芸人仲間がリレー方式で番組MCを繋ぐ手法を採用。2月1日の放送では火曜レギュラーの「アインシュタイン」河井ゆずるが代打MCを務めた。
「当日まで誰が司会を担当するか分からないため、いい意味で宣伝になった。川島さん不在でどうなるか心配されましたが、視聴率はむしろアップ。コロナのピンチを利用してうまく立ち回った成功例と言えます」
2日の代打MCは水曜レギュラーの「アンタッチャブル」柴田英嗣、3日の代役は「ニューヨーク」屋敷が担当した。
恐るべきは、吉本興業の層の厚さだ――。
川島だけでなく、レギュラー出演陣がコロナで不在となっても、次から次へと代役を即座に送り込んでいるからだ。
「水曜レギュラーの『見取り図』の代わりは『マヂカルラブリー』でした。また、火曜には『天竺鼠』の川原克己をゲスト出演させ、川島さんの代役を務めた河井さんと丁々発止のやりとりを繰り広げました。
河井さんは今回の代役ラッシュの掘り出し物の1つ。番組を仕切れることが分かり、これからオファーが増えるかもしれません」(テレビ局関係者)
コロナ禍の芸能界であらためて存在感を示した吉本。多彩な芸人を多く抱え、ますますテレビ業界への影響力を強めそうだ――。
- PHOTO:足立 百合