EXIT兼近にもツッコまれた『ごぼうの党』大敗北に戦略ミス | FRIDAYデジタル

EXIT兼近にもツッコまれた『ごぼうの党』大敗北に戦略ミス

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ネットテレビでの選挙特番に出演したお笑いコンビ『EXIT』兼近大樹。多くの芸能人が支持を表明した『ごぼうの党』に対し…
ネットテレビでの選挙特番に出演したお笑いコンビ『EXIT』兼近大樹。多くの芸能人が支持を表明した『ごぼうの党』に対し…

『ごぼうの党』とは一体何だったのか――。

7月10日投開票された参院選で見る影もなかったのが、SNS等で話題になっていた『ごぼうの党』だ。代表は新人の奥野卓志氏で、比例代表に11人を擁立したが、残念ながら議席獲得とはいかなかった。

当初、俳優の山田孝之や元ジャニーズの山下智久、『ONE OK ROCK』のTakaなど、今をときめく人気者がこぞって支持を表明。第一声には格闘家のボブ・サップやピーター・アーツが駆け付け、以降も街頭演説には実業家の春木開氏や格闘家の久保優太や元妻のサラ、仮面女子が登場。ユーチューブ上でも元『雨上がり決死隊』の宮迫博之、てんちむ、格闘家の朝倉未来と奥野氏が対談を行い、投票に行かない若者に支持を訴えた。

しかし、結果は大惨敗。奥野氏は、

「扱ってくれたのはスポーツ紙だけ。新しくチャレンジしてもほぼ勝てない」

と敗因をメディア露出の少なさに求めた。たしかにNHKや一般紙大手が取り上げることはほとんどなかった。スポーツ紙政治担当記者の話。

「奥野氏は『選挙はフェスだ』という考えで、若者の支持を呼び掛けていましたが、最後まで迷走した印象です。宮迫さんとの対談では『このチャンネル、若者そんなに見てないんです』と明かされ、ズッコケる場面もありました。擁立した比例代表11人も全員がほぼ無名で、インパクトに欠けた。山田孝之さんや山下智久さんが出馬していれば、また違ったとは思いますが…」

奥野氏は素顔をほぼ晒さず、サングラスか天狗のお面を被っていた。これもキワモノ感を演出してしまったことは否めない。落選後、奥野氏は、

「3年間で政権を取るために動く。若者を中心にインフルエンサーが賛同してくれて、2500万人、3000万人に支えてもらえば何でもできる」

と気持ちを切り替えていたが…。

「残念ながら、ごぼうの党が良かったのは一番最初。公式サイトに『一番大切なものは何なのかを考えていたら笑顔でした』『ただ、シンプルに笑顔と喜びを守る』など、ふわっとした文言が並び、著名人がフィーチャーしていた時ですね。

ミステリアスな感じが良かった。それが選挙戦の経過とともに、奥野氏の主義主張が全面に出始めてしまった。その中には思わず『?』となるものもあった」(同・スポーツ紙記者)

これについては、投開票の10日に出演した『ABEMA Prime選挙特番 MC EXIT』(ABEMA TV)での、EXIT・兼近大樹とのやりとりが物語っている。奥野氏は活動理由について聞かれ、

「真面目にいいですか。5分とか10分とか」

と前置きし、「日米経済調和対話」「日米合同委員会」などのワードを出しながら、

「日本はアメリカから命令されたことをただやっている」

といった話を延々と続けた。さらに4630万円の給付金誤送金事件を引き合いに出し、

「例えば4630万円お金を使い込んだ人の報道をずっとしたじゃないですか。でもコロナ予備費、使途不明金って11兆円でしょ? その報道が4630万円のあの子の使い込みよりも短く報道されている」

とメディアを批判。これに違和感を持ったMCの兼近は、

「応援してくれている芸能人の人たちって今の話はどういう形で聞いているんですか? いま言った話を理解して応援してくれたのか? もしそうじゃなかった場合、多分彼らにも迷惑がかかると思う」

と諭した。

「兼近さんの芯を食ったツッコミはネット上で称賛されました。まぁ、奥野氏も今回の経験を糧に3年後の衆院選に向けて、修正してくるのではないでしょうか。本気で悔しがっていたそうですから」(テレビ局関係者)

奥野氏の人脈、財力は本物。次こそは一大ムーブメントとなる“仕掛け”を見てみたいものだが…。

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