<figure id="attachment_287449" aria-describedby="caption-attachment-287449" style="width: 480px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="232ca034"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2023/01/ccd535b9064703cf50c09fdf92641f45.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-287449" class="wp-caption-text">12月の『市川團十郎襲名興行』に“市川中車”として出演した香川照之だが……</figcaption></figure>
’22年も芸能人の薬物問題や不倫など、不祥事に関する報道が見られたが、その中でも注目を浴びたものの一つが、香川照之の銀座ホステスに対する暴行事件だ。
<div data-friday-ad-slot="AD_inArticle"></div>
「２年前の出来事が、なぜ今になって報じられたのか？」
その謎は解明されていないが、世間を騒がせた報道だったと言える。
『週刊新潮』が２週にわたって報じたのだが、それによれば、香川は銀座の高級クラブで席に着いた女性の胸を触り、ブラジャーを剥ぎ取るなどのセクハラに加え、ママの髪の毛を鷲掴みにするなど狼藉をはたらいたという。
「１回目の報道では、証拠写真こそ掲載されてなかったものの、香川の破廉恥な行為が詳細に記されていて、引いてしまったファンも多かった。だが、夜の銀座での出来事だったということと、すでに示談が済んでいるということで香川を擁護する声も少なくなかったですね」（スポーツ紙記者）
それでも、世間を驚愕させた人気俳優のセクハラ報道だけに、香川の去就が注目されたのは言うまでもない。
当時香川は俳優としてドラマや映画に出演するだけでなく、情報番組『THE TIME,』（TBS系）の金曜MCを務め、CM出演も多かった。業界関係者のほとんどが、情報番組とCMは降板するのではと見ていたが、MCを降りることはなく、CM降板もなされなかった。
<div data-friday-ad-slot="AD_inArticle"></div>
TBS関係者は当時を振り返って、
「局に寄せられるクレームと擁護の声は半々でしたし、CM打ち切りを決めたところがなく、特に大スポンサーのトヨタがCMを打ち切りにしなかったことから、番組内での謝罪で乗り切ることができるだろうと考えていました」
ところが、２回目の報道で出てきた写真があまりにもインパクトが強く、風向きが急変することに。
<div data-friday-nextpage-lead="世間の風向きが変わってしまったワケは…"></div>
「ママの髪の毛を引っ張り上げ片手で持っている写真は『新潮』にも書かれていたように、まるで戦国武将が敵の大将を討ち取って、その首級をあげているかのようで、引くのを通り過ぎてゾッとしてしまった人も多いのでは」（前出・スポーツ紙記者）
結果、非難の声が圧倒的に擁護の声を上回ることになってしまったのだ。
<div data-friday-ad-slot="AD_inArticle"></div>
これにはCMスポンサーも看過できない状況となり、１社を除き次々と打ち切りを決定。TBSも彼を降板させざるを得なくなった。
その後、香川は活動自粛を強いられ表舞台から消えたのだが、報道前に完成していた主演映画『宮松と山下』が公開されると、役者としての香川を再評価する声が多数上がり、ドラマ復帰を望む声も出てきた。しかし厳しい状況は変わっていない。
「近年は不祥事を起こしたタレントが番組に出ていたりすると、テレビ局だけでなく、その番組のスポンサーに直接クレームを入れる人が増えました。スポンサーがOKしない限りテレビに出ることは難しいでしょう」（広告代理店社員）
女性を敵に回した香川をテレビドラマに出すことにスポンサーが首を縦に振ることはないだろうという。
テレビがダメなら、観たい人がお金を払って鑑賞する映画や舞台に活路を見出すしかないのだが、香川にはほかに『市川中車』という歌舞伎役者の顔がある。
女性問題に寛容だといわれる梨園のことゆえ、中車にも何のお咎めもないのか。松竹関係者が語るところによると、
「昔から不倫や浮気などの“女遊び”は“芸の肥やし”といわれ大目に見られていましたが、時代は変わりました。若い歌舞伎ファンの中には拒否反応を示す人もいます。それに中車さんの場合は色っぽい話じゃなくて、“性加害”ですから歌舞伎界内部でも眉をしかめていた人は多いです」
歌舞伎での復帰も難しいのではないかと思われたのだが、十三代目市川團十郎襲名披露公演に出演することが発表された。一部週刊誌の報道では、仲がいいといわれている團十郎の後押しがあったからだというが、起死回生の歌舞伎出演に、テレビ関係者は渋い顔をする。
キー局情報番組プロデューサーはこう語る。
<div data-friday-ad-slot="AD_inArticle"></div>
「名前が違ったら別人格と捉えるわけにはいかないでしょう。歌舞伎で復帰する前に何かしら謝罪があってもよかったのでは。生放送での芝居がかった謝罪が反感を買ったのは本人も分かっているはずですから、改めてしっかりと謝罪会見をした方が良かったと思います。
渡部建にしても、ベッキーにしてもそうでしたが、早々に会見を開かなかったり、開いても失敗してしまうと、後々まで響きます。中には会見など開かなくてもいいという意見もあります。特に香川さんの場合は示談が済んでいますからね。でも、謝罪会見は日本の芸能界では慣習みたいなもので、それが一つのけじめとなるのは言うまでもありません。会見を開くか開かないかで、その後の展開が変わってきますから……」
嵐が去るのをじっと待つつもりだったのかもしれないが、昨年末に発売された『週刊新潮』（１月５日　12日号）が、追い打ちをかけるように銀座ママの告白と、香川がママのうなじに顔を当てたりニオイを嗅ぐ様子が写っている新たな“現場写真”を掲載。去りかけていた嵐が戻ってきてしまう形となった。
「会見を開き、誠意を見せてしっかりと謝罪しておけば、第３弾が出ることはなかっただろうし、このままではテレビ復帰は進まない」
と、芸能関係者は口を揃える。
30年の長きにわたり芸能界に身を置く香川。謝罪会見の重要さを分かっていないとは思えないがーー。

宮城県仙台市出身。31歳の時にFRIDAYの取材記者になる。FRIDAY時代には数々のスクープを報じ、その後も週刊誌を中心に活躍。最近は、コメンテーターとしてもテレビやラジオに出演中

佐々木博之（芸能ジャーナリスト）

原一平

銀座のクラブママへの「性加害」報道により、テレビ番組やCMを降板した香川照之。そんな彼が復帰の舞台に『市川團十郎襲名興行』を選んだことに、テレビ界では波紋が広がっており…

香川照之「不祥事からの復帰」に歌舞伎を選び、テレビ業界から“大ブーイング”の嵐

香川照之「不祥事からの復帰」に歌舞伎を選び、テレビ業界から“大ブーイング”の嵐

あなたへのオススメ

関連記事