吉沢亮が月9『PICU』大竹しのぶ、映画『ファミリア』役所広司に見せた「大河は通過点」の役者魂 | FRIDAYデジタル

吉沢亮が月9『PICU』大竹しのぶ、映画『ファミリア』役所広司に見せた「大河は通過点」の役者魂

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独自の視点から家族を描き話題を呼んでいる、現在公開中の映画『ファミリア』。

一昨年、『青天を衝け』(NHK)で平成生まれ初の大河ドラマ主演俳優となった吉沢亮が、今作ではさらなる飛躍を目指して日本を代表する大物俳優・役所広司との共演を果たしている。

「この映画は、山里に暮らす陶芸家の父・誠治(役所)と、商社マンとして海外で活躍する息子・学(吉沢)、そして隣町の団地に住む在日ブラジル人青年・マルコスの3人を中心に、血の繋がりを超え強い絆で“家族”を作ろうとする姿を描くオリジナル作品。

完成披露上映会に出席した吉沢は、役所との共演が夢だったと前置きした上で、『たくさんの事を学びました。役としての佇まい、その場に役の人間が存在している。普段のこの人の日常がこれなんだという説得力がすさまじかった』と振り返っています」(ワイドショー関係者)

吉沢は’18年に女性ファッション誌『ViVi』の国宝級イケメンランキング1位に輝き、菅田将暉、山﨑賢人に続いて殿堂入り。少女漫画原作の映画『ママレード・ボーイ』、映画『あのコの、トリコ。』に主演。

翌年の朝ドラ『なつぞら』ではヒロイン・なつ(広瀬すず)の初恋の幼馴染・天陽役を演じて国民的な人気を博すと、26歳という若さで大河ドラマ『青天を衝け』の主役・渋沢栄一役を射止めている。

しかし吉沢は、単なるキラキラのイケメン俳優ではない。その演技力は昔から、高く評価されていた。

「映画『オオカミ少女と黒王子』(’16年)で共演した二階堂ふみは、『天才っているんだな』『この人が女の子でなくて良かった』と吉沢の才能を高く評価。その後2人が再び共演した映画『リバーズ・エッジ』(’18年)で、吉沢は日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞。

さらに大作『キングダム』では、日本アカデミー賞・最優秀助演男優賞も獲得している。吉沢の才能をいち早く見抜いた二階堂ふみの眼力も大したものです」(ワイドショー関係者)

しかしあまりにも早く大河ドラマの主役を演じたことで、一時は“燃え尽き症候群”を心配する声もあった。

そんな吉沢が復帰作に選んだドラマが、フジテレビの看板番組“月9”。昨年10月期『PICU 小児集中治療室』では、大規模なPICUの運営が極めて困難な北海道を舞台に奔走する小児科医・志子田武四郎役を演じている。

「このドラマでは若くして夫を亡くし、バスガイドをしながら女手一つで武四郎を育てた母・南の役を大竹しのぶが熱演。武四郎が作った料理を食べながらテンポのいい会話劇が繰り広げられる食卓のシーンは毎回、多くの視聴者を魅了しました。

ところが、そんな南にすい臓がんが発覚。亡き父が若くしてがんを患い、抗がん剤治療の苦しさから人が変わり、亡くなっていった話を打ち明ける10分近くに及ぶノーカットのシーンは圧巻。2人の名演技が光る神回となりました」(制作会社ディレクター)

第9話(神回)放送の翌日。大竹はインスタグラムを更新。

「私は君の母ちゃんになれて、本当に幸せでした」

「弱くなった私の身体を支えてくれた時、その手は、強すぎもせず、弱すぎもせず、本当に優しさに溢れて、私は自然にその手に委ねることが出来ました。あの温もりを忘れることはないでしょう。これからも優しく、強い男性(ひと)でいて下さい」

と心温まるメッセージを寄せている。

“月9”で大竹しのぶに胸を借りた吉沢は、昨年12月23日には、映画『銀魂』(’17年)でタッグを組んだコメディの奇才・福田雄一が手掛ける映画『ブラックナイトパレード』に主演。振り切った役どころを演じてみせると今年、コロナ禍で撮影が中断していた映画『ファミリア』が遂に陽の目を見る。

「実は大河ドラマの撮影が忙しく、ろくろを回す練習があまり出来なかったと打ち明ける吉沢ですが、役所さんは『彼の方が僕より土練りの才能がある』と、高く評価しています。映画の終盤。半グレの頭目・榎本海斗(MIYAVI)と対決するクライマックスシーンでは何も出来なかった亡き息子への思い、自分の若い頃に似ているマルコスたちを救うために命がけで刃に立ち向かっていく。その時、誠治が見せる微笑みは鳥肌もの。きっと吉沢の心にも刺さっているに違いありません」(制作会社プロデューサー)

大竹しのぶ、役所広司といった名だたる名優たちと斬り結ぶ吉沢亮。そこには“大河ドラマは通過点にすぎない”とみずからを鼓舞する吉沢亮の役者魂が見え隠れする。次は誰と斬り結ぶのか。次回作が待ち遠しい。

  • 島右近(放送作家・映像プロデューサー)

    バラエティ、報道、スポーツ番組など幅広いジャンルで番組制作に携わる。女子アナ、アイドル、テレビ業界系の書籍も企画出版、多数。ドキュメンタリー番組に携わるうちに歴史に興味を抱き、近年『家康は関ケ原で死んでいた』(竹書房新書)を上梓。電子書籍『異聞 徒然草』シリーズも出版中

  • PHOTOつのだよしお/アフロ

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