EXIT兼近大樹に「スシローなめ回し男」…“罪の十字架”はどこまで背負うべきかと「高まる議論」
もっかネットニュースをにぎわしているのが、お笑いコンビ『EXIT』兼近大樹だ。
過去に売春あっせんや窃盗で逮捕歴があったことは知られているが、広域強盗事件の指示役“ルフィ”とみられる渡辺優樹容疑者と接点があったことがわかり、再び過去を蒸し返されている。
「兼近さんは10年以上前に札幌で起きた金庫強盗事件で渡辺容疑者らと一緒に逮捕された。しかし、彼はその後不起訴となり、釈放されています。
それでも少なからず影響を受けているのは、渡辺容疑者の凶悪さ、そして彼らと一時期“つるんでいた”という事実にドン引きする人が多いためでしょう」(スポーツ紙記者)
兼近は2月1日に自身のユーチューブチャンネルで生配信を行い、“ルフィ”との接点を認めた上で、10年以上連絡を取っていないことを強調。自身のプライベートな話にも言及し
「結婚よりも子どもですね。自分の親がこういう人だって、今、俺が胸張って言えない。その日は今は来る気がしません。子どもを作ると世の中の人から攻撃を受けるし、その理由を作ったのは自分」
と、ある種の“十字架”を背負って生きていることを言葉の端々からのぞかせた。
騒動以降、兼近と相方りんたろ―。が出演するCM動画は削除され、出演予定だったイベントも土壇場で中止になった。一部ではテレビ東京で放送中の冠番組『EXITのベルギー行ったらモテるやつ』の3月終了も報じられた。
こうした状況に、吉本興業の大先輩である『ダウンタウン』松本人志は
《兼近に頑張ってほしいなー》
とツイート。たむらけんじも
《罪を償い、反省し、今、頑張ってる奴を受け入れない日本であってはならないと僕は思う》
とフォローの声を上げている。前出のスポーツ紙記者は
「吉本興業一丸となって兼近さんを守っていく方針のようです。裏で相方のりんたろー。さんが動いたという情報もあります。
吉本としても、特殊な環境で生まれ、犯罪に手を染めたものの、そこから更生している兼近さんを切り捨てることはしない。早速、メディアの兼近さん関連のニュースに目を光らせているそうです」
と話す。
芸人以外にも、ジャーナリストのたかまつななや俳優の谷原章介などが、兼近の再チャレンジを後押しする発言をしている。ネット上でも兼近を擁護する声が広まりつつある。
「テレビ番組などはスポンサーとの兼ね合いがあるので、ルフィの事件が落ち着くまではどうしても慎重にならざるをえない。ただ、吉本の動き方を見る限り、“帰る場所”はきちんと残してあるような気がします」(テレビ局関係者)
もう1人、これから重い“十字架”を背負うことになりそうなのが、大手回転寿司チェーン『スシロー』で迷惑行為を働いた高校生Aさんだ。
Aさんは店内で湯飲みや醤油ボトルの口などをナメ回すなどの迷惑行為を働き、それが動画となって拡散された。結果、スシローを運営する『あきんどスシロー』の株価は一時170億円超が吹き飛んだ。
「レールで寿司を運ぶ回転寿司の仕組みを根底から覆しかねない行為。スシローは警察に被害届を提出し、今後刑事と民事で責任を追及していくそうです。仮に迷惑行為による株価下落分を損害とするならば、その額は100億円規模になります」(経済誌記者)
一般家庭ではとても払えない金額だ。ネット上では「自己破産」というワードも一時トレンド入りしたが、こうした袋叩きの状況に警鐘を鳴らす者もいる。
ジョージアのティムラズ・レジャバ駐日大使はツイッターで
《私は民事のことに指図を言える立場にはもちろんありません》
とした上で
《SNS上で少年にただならぬ批判が浴びせられております。私自身、不徳な映像に不快感を抱いた一人です。しかし、ここでは、少年の精神が崩壊するまでの過分な追い詰めを未然に防ぐことも大切です》
と呼びかけた。前出の経済誌記者も
「今回は迷惑行為に対する見せしめの意味合いも強いのではないか。本当に億単位の賠償請求を行うかといったら、そこはまだわかりませんね。
ネット上ではスシローを応援する動きもある。Aさんは事の重大さに気付き、食事ものどを通らないそうですが、今回の事件で一生“重い十字架”を背負うことになった。この経験を今後どう生かしていくかじゃないですかね」
と話す。
一度の過ちで終わる者、心を入れ替えて働く者。すべては本人次第だ…。