「ヤクザはタワマンに住みたがりません」元ヤクザVTuber「懲役太郎」が語る極道の意外な住宅事情 | FRIDAYデジタル

「ヤクザはタワマンに住みたがりません」元ヤクザVTuber「懲役太郎」が語る極道の意外な住宅事情

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ヤクザを題材にした映画やマンガでは事務所はだいたい和風で、住んでいるところは一軒家か高級マンションだ。

しかし、実際のヤクザはどうなのだろうか。何度も刑務所に入っている人のことを指す「懲役太郎」という名前でバーチャルユーチューバー(VTuber)活動を行っており、自身も元ヤクザである「懲役太郎」がヤクザの住宅事情について話す。

「ヤクザは武士の世界観をイメージした和風の部屋を好みますね。掛け軸や鎧兜を飾っている人が多かったです。ただ、事務所はセキュリティを万全にしておかないと、カチコミなどの脅威に対抗することが出来ないので、電子キーや監視カメラなどで徹底的に対策しています」

ヤクザは入れ替わりの激しい業界。事務所に入るためには、基本的に顔を監視カメラなどで確認し、中から開けてもらわないと入れないシステムになっているのだという。

また、緊急時に備えて基本は土足。そのため、和風を好むヤクザ達だが、和室は基本的に会議や会合などでつかう部屋だけのことが多いのだとか。

「かつては鎧兜と一緒に模造刀を飾っていたところが多かったのですが、今では模造刀でも警察に没収されてしまうようになったので、飾らなくなったようです。それに、昔は組長が事務所に住んでいましたが、今は仕事と家庭を分けるために事務所とは別の場所に住むようになっています。ヤクザの世界でもワーク・ライフ・バランスが大事なんです(笑)」

そんなヤクザ達は、現在では暴対法(暴力団員による不当な行為の防止等に関する法律)の成立で部屋を借りることが難しくなっている。

「どんな大家さんでもヤクザに部屋を貸したいとは思わないので、無関係の人から又貸しで借りることが多いですね。ただ、ヤクザは住んでいるところが安全なのかをすごく重視するので、自分が住んでいるところを同じ組の組員にもなかなか言いません。なので、どこどこのタワマンに住んでいると自慢するヤクザは殆どが偽物です。それに、タワマンのような出入り口が限定される場所は、いざというときに不便なので避けるヤクザが多いです」

見栄を大切にするヤクザが絶対に家自慢をしないのは、身の安全を守るため、そして逮捕されないためなのだという。

そんなヤクザ達だが、事務所の住所や電話番号だけはかならず公開しているのだと懲役太郎は語る。

「事務所の住所と電話番号は公開していて、電話をかけると1~2コール以内にかならず電話に出ます。それに、引っ越してもすぐに書状で引っ越し先の住所を公開しますね。ヤクザにとって事務所の電話番号は110番みたいなもので、いつかけても必ずつながるはずです」

そんな一見変わったルールがあるヤクザの世界。次にヤクザものの映画やマンガをみるときには、ちょっと意識してみると面白いかもしれない。

ヤクザの世界を知り尽くした「懲役太郎」が監修する超リアルな極道漫画『極道楽園』を読む

 

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