元ヤクザのVTuber「懲役太郎」が解説…高額報酬で雇われる「極道専門の弁護士」に多い意外な特徴 | FRIDAYデジタル

元ヤクザのVTuber「懲役太郎」が解説…高額報酬で雇われる「極道専門の弁護士」に多い意外な特徴

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写真はイメージです/フォトライブラリー
写真はイメージです/フォトライブラリー

刑務所に行くことも仕事のひとつだといわれているヤクザ。かつては、組と警察の間で密談が行われ、誰がどんな罪でどれくらいの期間懲役に行くのか、出頭するときには決まっていた時代もあったのだという。

そんな時代も、暴対法(暴力団員による不当な行為の防止等に関する法律)の成立で終わりを迎え、裁判によって刑期などが決まるようになった。その際、必要となるのが弁護士だが、ヤクザの弁護をしたがる弁護士がいるとも思えない。

では、どうやってヤクザは弁護士を見つけるのだろうか。何度も刑務所に入っている人のことを指す「懲役太郎」という名前でバーチャルユーチューバー(VTuber)活動を行っており、自身も元ヤクザである「懲役太郎」がヤクザの弁護士事情について話す。

「昭和の頃は、組の専属の弁護士やヤクザ専門の弁護士がいましたが、今はなかなかいないと思います。当時は、ヤクザも金を持っていたので結構な金額で弁護士をつけていたんです。なので、支払いがいいからという理由でヤクザの弁護士をしていた人が多かったですね」

そんなヤクザの弁護士の仕事は、普通の刑事裁判の弁護士とは少し違った特徴があるのだという。

「ヤクザにとって、刑務所に行くことはある意味仕事のひとつなので、無罪や執行猶予を争うというよりは、保釈を勝ち取るために弁護士をつけていたんです。なので、保釈に強い弁護士が重宝されていましたね」

ヤクザの弁護士が高額な弁護士費用を受け取れる理由は、保釈を勝ち取るという点にもある。ヤクザの弁護士は、着手料金と保釈金の約1割を受け取っており、ヤクザの保釈金は300万円から500万円ほどになるため、弁護士に支払う金額が高くなるのだ。

そんな高額な弁護士料金でヤクザの弁護をする弁護士たち。そんな彼らが望む結果を勝ち取れなかった場合、落とし前が待っていたりすることはあるのだろうか。

「うまくいかなかった弁護士がヤクザになにかされるということは無いですね。弁護士になにかしたところで結果が変わるわけではないですし、その場合収監されているので、なにかできるわけでもありません。それに、基本的に無罪事件を争っているわけではないので、しょうがないところもあります。せいぜいクビにするくらいです」

ヤクザと弁護士は、このように不思議な関係にある。暴対法の成立で普通だと考えられない理由で逮捕されてしまうようになったヤクザ。そんな彼らが頼る先は少しずつ無くなっていっている。

ヤクザの世界を知り尽くした「懲役太郎」が監修する超リアルな極道漫画『極道楽園』を読む

 

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