極道VTuber「懲役太郎」が解説…ヤクザが「プロ野球選手」に近づくために利用していた意外なもの | FRIDAYデジタル

極道VTuber「懲役太郎」が解説…ヤクザが「プロ野球選手」に近づくために利用していた意外なもの

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写真はイメージです/フォトライブラリー
写真はイメージです/フォトライブラリー

今ではニュースで試合結果やハイライトが報道されるだけだが、昭和の頃は毎日試合中継が地上波で流れていたプロ野球。試合が長引いて放送が延長され、好きな番組が見れなかったという記憶がある人も多いのではないだろうか。

そんな大人気コンテンツだったプロ野球。当時のヤクザ達は、その人気を利用してお金儲けをしていたのだという。

何度も刑務所に入っている人のことを指す「懲役太郎」という名前でバーチャルユーチューバー(VTuber)活動を行っており、自身も元ヤクザである「懲役太郎」が昭和のヤクザとプロ野球の関係について話す。

「昔は多くのヤクザが野球賭博の胴元をしていました。チームの勝敗を予想してお金を賭けて、当たったらいくらという勝負をしていたんです。1回の勝負に何百万、何千万というお金が動いていましたね」

どっちが勝つかを予想するだけなら1位のチームに賭けるだけで簡単に勝てそうに見えるが、勝負を複雑にするために「ハンデ師」と呼ばれるプロ野球に精通した人物にハンデを付けさせていたのだという。

「当時のヤクザは勝敗が明らかな試合でも、ハンデをつけることでどっちに賭ければいいか悩ましくするためにハンデ師からハンデを買い、それを反映させたあと客に賭けさせていました。弱いほうのチームに数点分のハンデを付けていたんですね。当時は今みたいに予告先発の制度がなかったので、先発を知るためにコーチや関係者にお金を握らせるなんてこともやっていました」

ハンデ師たちは試合に出る選手の全てを徹底的に把握していて、選手の女性事情や試合前日の飲み会での酒の飲み方などまで把握してハンデに反映させていたのだとか。

そんな風習も暴対法(暴力団員による不当な行為の防止等に関する法律)成立によって難しくなったのだが、そこでハンデ師やヤクザたちが選んだ手段が服と車なのだという。

「当時、ヤクザの間でアルマーニやヴェルサーチェといったブランドが流行っていて、並行輸入で手に入れていたのですが、ロットで買うしかなく、大きいサイズが余っていたんです。それを選手たちに売ってあげることで繋がりをつくっていました。私も、有名選手と何人も取引をしていて、そのときにサイン入りのグッズをたくさんもらいましたね」

そうやって情報を仕入れてハンデに反映させていたので、プロ野球好きの人でもなかなか勝ち続けるのは難しく、お金を賭けることでプロ野球への熱がさめてしまう客も多かったという。

「野球賭博をする人の多くはプロ野球が好きな人だったのですが、ほとんどの人が負けていましたね。それにハンデがあるので好きなチームを応援し続けることが難しいですし、逆のチームに賭けているときに好きなチームを応援できないのが面白くなかったみたいです」

好きな事を仕事にしないほうがいいとはよく言われているが、好きな事でお金を賭けるのもよくないのかもしれない。

ヤクザの世界を知り尽くした「懲役太郎」が監修する超リアルな極道漫画『極道楽園』を読む

 

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