「砂かぶり席にはルールがあった」元ヤクザVTuber懲役太郎が語る「極道と大相撲」の意外な関係 | FRIDAYデジタル

「砂かぶり席にはルールがあった」元ヤクザVTuber懲役太郎が語る「極道と大相撲」の意外な関係

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写真はイメージです/フォトライブラリー
写真はイメージです/フォトライブラリー

Netflixで独占配信されたドラマシリーズ『サンクチュアリ -聖域-』が大ヒットし、これまであまり興味のなかった若者たちの間でも広まりつつある大相撲。

作中ではタニマチや相撲記者など、相撲にまつわるさまざまな関係者が登場しているが、かつて相撲と切っても切れない関係にあった「ヤクザ」が出てきていない。

作中では出てこなかったが、深い関係にあったというヤクザと大相撲の関係について、何度も刑務所に入っている人のことを指す「懲役太郎」という名前でバーチャルユーチューバー(VTuber)活動を行っており、自身も元ヤクザである「懲役太郎」が昭和のヤクザと相撲の関係について語る。

「昭和の頃は相撲取りを連れていくと、縁起が良いと喜ばれていたので、ヤクザにとって相撲取りを連れて歩くことが一種のステータスだったんです。当時私は下っ端だったんですが、相撲取りの話を親分にたくさんされた記憶がありますね」

そんな事もあって、各組の親分たちがタニマチのような形で相撲取りにお金を渡したり、身の回りの世話を子分にやらせたりしていたのだという。

しかし、ただお金を渡すだけではなく、お金を回収していたのが他のタニマチや後援団体との違いだろう。

「相撲取りの多くは博打が好きで、ヤクザの開催する野球賭博などの賭けごとによく参加していました。彼らは高給取りだったので、掛金が数百万円になることもありましたね。なかにはツケが払いきれなくなって部屋から破門(廃業)にされてしまった人もいました」

大相撲とそんな不思議な付き合い方をしていたヤクザだが、ヤクザと大相撲の関係の中でいちばん有名なものは、土俵のすぐ近くにあり、大相撲が放送される際に映り込むことが多い「砂かぶり席」に関するエピソードだろう。

「刑務所の中でも大相撲だけは毎日見ることができるんです。懲役に行っている組員に顔を見せるために、砂かぶり席を年間で取っている企業や団体からチケットを譲ってもらって座っていました」

ヤクザの親分が組員に顔を見せるために使っていたという砂かぶり席だが、砂かぶり席を使うには、ある程度組のランクがなければならなかったのだとか。

「あるていど大きな組の組長クラスでないと、砂かぶり席には座れません。3次団体や4次団体のようなクラスだと、それよりも上の組のものにやるなと言われて座れないですね。あそこに座っているヤクザは、ヤクザ界の超大物なんです」

そんな関係もヤクザへの取締が厳しくなり、今では完全になくなった。昭和の相撲の映像を見てみると、もしかしたら超大物ヤクザの顔が見られるかもしれない。

ヤクザの世界を知り尽くした「懲役太郎」が監修する超リアルな極道漫画『極道楽園』を読む

 

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