坂上忍でも譲れない!小籔千豊が『バイキング』降板 本当のワケ | FRIDAYデジタル

坂上忍でも譲れない!小籔千豊が『バイキング』降板 本当のワケ

連載 スタッフは見た!週刊「テレビのウラ側」Inside story of Television

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小籔千豊(こやぶかずとよ)(写真中央)は’06年、入団から約4年という異例のスピードで『吉本新喜劇』座長に就任。今年は中国やタイ、マレーシアなど海外公演も行う
小籔千豊(こやぶかずとよ)(写真中央)は’06年、入団から約4年という異例のスピードで『吉本新喜劇』座長に就任。今年は中国やタイ、マレーシアなど海外公演も行う

東京と大阪を往復して十数本のバラエティ番組に出演するかたわら、俳優やドラマーとしても活躍。今年60周年を迎える『吉本新喜劇』の座長としてワールドツアーも行うなど、小籔千豊(こやぶかずとよ)(45)の勢いが止まらない。

「188㎝と身長が高く、あのコワモテでしかも毒舌……一見、とっつきにくそうですが、素の小籔は腰が低く、仕事に対してストイック。テレビ業界内の人気は高いですよ」(キー局ディレクター)

小籔は’93年にお笑いコンビ『ビリジアン』としてデビューしたが、鳴かず飛ばず。解散後の’01年、新喜劇に入団した。

「解散にあたって、相方から『このまま一緒にやっていても、売れる気がせえへん』と三行半(みくだりはん)を突きつけられたそうです。相方はツッコミの名手として知られた人物で、解散後に放送作家に転身し、売れっ子になりました。一方、小籔のほうは新喜劇に入ってからもしばらく、不遇の時代が続いた。若いころに『俺はおもろないんや』と思い知らされたからこそ、小籔は仕事に真面目で、一生懸命。打ち合わせには真剣に参加するし、スタッフの意向を汲んで番組を進行してくれるんです」(放送作家)

義理人情にも厚い。「相手が先輩だろうと仁義に反すれば食ってかかる」と前出の放送作家は証言する。

「ある番組で、後輩の芸人が番組の企画にあわせてシモネタを披露していたら、共演していた有名タレントに『不快だからやめろ』と叱責されたことがありました。シモネタ中心の企画であることは出演オファーの段階でわかっていて、台本にも明記されていたのに、です。本番中は笑いに変えて進行した小籔でしたが、カメラが止まった後、『後輩は企画通りにやっただけ。怒るほうがおかしいやろ!』と激怒しました。ちなみに”後輩”と言っていますが、同じ吉本の所属というだけでほぼ面識がない若手だったそうで、『なんて芸人想い、番組想いの人なんだ』と皆、感心していましたね」

4年半務めた『バイキング』(フジテレビ系)のコメンテーターを降板したのも、「筋の通らないことを許さない性格が原因」とフジテレビ関係者が言う。

「MCの坂上忍の振る舞いにガマンならなかったみたいですね。名司会者と呼ばれていますが、あくまでも俳優。当意即妙の返しはできないので、『バイキング』での発言はほぼ台本に沿ったものなんです。たまに共演者の発言に坂上がムッとする場面がありますが、あれは意見の違いが原因なのではなく、台本にないことを言われたからでしょう。この点、小籔も『(坂上への)対応に心が折れそうになるときがあった』と漏らしています。座長として『新喜劇』の看板を背負っている小籔としては、坂上が相手であっても発言は曲げられなかったんでしょう」

吉本の関係者によれば、「売れっ子になっても『すべては新喜劇のため』というスタンスは変わらない」という。

「小籔がモデルや音楽フェスなど他ジャンルの仕事に挑戦するのは、少しでも多くの人に新喜劇を知ってほしいから。売れない芸人だった自分を座長に押し上げてくれた新喜劇への恩返しです。吉本で彼のことを悪く言う人は皆無ですわ」

同僚やスタッフから支持されている小籔。黄金期はしばらく続きそうだ。

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