ついに戴冠!ブラッド・ピット 永遠のイケメンが助演で栄誉!

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ブラッド・ピット『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』で助演男優賞受賞。 写真:ロイター/アフロ

ついにその日が訪れた。俳優としてのノミネートは今回で4回目。永遠のイケメン、今や数少ない「スター」の輝きを放ち続けるブラッド・ピットのアカデミー男優賞は「助演」での初受賞となった。第92回アカデミー賞授賞式(日本時間2月10日)。前哨戦から快調に受賞を続け本命と言われてきたが、実際に受賞となると感慨は格別だったようだ。

ブラッド・ピットは「ワオ、ありがとう。クエンティン、本当にオリジナルなユニークな監督です。レオ、君の後ろを歩いていて本当に幸せでした。子供たちに贈ります、本当に愛しています。ありがとう!」と喜びを語った。

「第72回カンヌ国際映画祭」でのブラッド・ピット(2019年5月21日) 写真:REX/アフロ

今回を含め、4度にわたり男優賞にノミネートされた。が、オスカー像を手にしたのは製作総指揮を務めた映画『それでも夜は明ける』(2013年)などで、プロデューサーのひとりとしての受賞だった。俳優としては今回が初の栄誉だ。

レオナルド・ディカプリオとのダブル主演作『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』(以下、ワンハリ)で、ついに(ファンたちの)悲願を果たしてくれた。

ブラッドが本作で演じたクリフ・ブースは、レオ演じる俳優の専属スタントマン兼付き人。大らかで勇敢で、肉体的にも精神的にも強く、レオとのからみだけでなく、飼っている愛犬とのちょっとしたやり取りまで、いちいちいちいち魅力的!

そして、撮影当時55歳と中年真っ盛りのブラッドが、若作りもせず相応に衰えた肌をも惜しげなく見せる。でも、脱げばちゃんと腹は6つに割れていて、さすがだなとため息が出る。

ブラッドがオスカーを獲るならこの役で! と思える作品だ。

彼にとってここ数年は、おそらく最悪の期間だったはず。

2016年9月には妻のアンジェリーナ・ジョリーから離婚を突きつけられ、総勢8人の大家族からひとりだけ追い出された。

そのうえ、養子マドックスくんに対する虐待の容疑でFBIの調査を受け、子供たちと自由に会えない日々が長く続いた。しかも金銭面の係争が長引き、申請から3年が経った現在も正式な離婚には至っていない。

ところが、この離婚騒動が始まってから、ブラッドはアンジーについて暴露や報復をしないどころか、世間に弁解さえしなかった。トラブルを引き起こすアルコールやドラッグはきっぱりやめ、愛する子供たちと自由に会える権利を得るために粘り強く交渉を続けた。

おまけに、女性の影もナシ。数人の女性との逢瀬を熱愛だと報じられたが、結局どの相手もただの友人にすぎなかった。ブラッドは穏やかにいつも通りの生活を続け、少しずつ信頼を取り戻していったのだった。

そうこうしているうちに始まったのが、ワンハリの制作だ。撮影風景を伝えるパパラッチ写真が出まわるたび、話題を集めた。

『ワンス・アポン・ア・イン・ハリウッド』撮影中のブラド・ピット。ロケ先に集まったファンに愛嬌を振りまく(2018年7月24日) 写真:Backgrid/アフロ

セクハラ映画プロデューサー、ハーヴェイ・ワインスタインの愚行を見過ごしてきたクエンティン・タランティーノとの仕事というのが少々引っ掛かるところではあった。若いころ、恋人のグウィネス・パルトロウがワインスタインからセクハラを受けたと知ったブラッドは、「二度とするな」とワインスタイン本人に詰め寄り、以降、ワインスタインが関わる仕事をすべて断った。例外的に、2009年公開のタランティーノ監督・脚本作『イングロリアス・バスターズ』だけは、ワインスタインが配給に携わっている。だが今となっては、タランティーノの悪評さえも覆すほどの仕事ぶりだったと言っていい。

ついでだから書いてしまうが、お似合い、だと言われたブランジェリーナ(ブラッドとアンジェリーナのカップルネーム)は、案外、そうでもなかったのかもしれない。

アンジーの吐息がかからないブラッドは、こんなにものびのびとしてかっこいいのである。

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  • 原西香

    (はら あきか)海外セレブ情報誌を10年ほど編集・執筆。休刊後、フリーランスライターとして、セレブまわりなどを執筆中

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