「テレビ平成30年史」で令和のテレビ界を探る! 明解グラフ付き | FRIDAYデジタル

「テレビ平成30年史」で令和のテレビ界を探る! 明解グラフ付き

テレビ平成30年史〔1〕〜〔15〕鈴木祐司(メディア・アナリスト)

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令和が始まった。私たちが日ごろ接している「テレビ」というメディア、コンテンツ、ビジネスはどう変化して行くのだろう?

平成30年間で、テレビを取り巻く環境や構造は大きく変化している。様々なジャンルの多様な番組が、局どうしの競争だけでなく、視聴者や技術の変化・進化によっても栄枯盛衰を繰り返した。それでは令和のテレビには何が起こるのか? 

平成30年のテレビ史を15の切り口から分析し、テレビの未来を探る、メディア・アナリスト:鈴木祐司氏による渾身のコラムをお届けします。

下記インデックスの気になるところからお読みください。

〔1:イントロダクション〕意外! テレビを「劇的変化」させた平成元年の3つの歴史的事件

テレビは平成元年(1989年)に発生した3つの出来事で劇的に変化した。①天安門事件⇒中国市場発展、②ベルリンの壁崩壊⇒IT技術の民生転用、③日経平均株価史上最高値⇒バブル崩壊。これら3つが日本弱体化の原因となり、テレビを取り巻く環境を変えてしまい、今日にいたる大きな影響を及ぼしている。→〔1〕イントロダクションを読む

〔2:緊急報道編〕天災・事件続発の平成 テレビの「緊急報道」はITで進化した!

平成30年間で緊急報道が大きく変わった。元年の天安門事件やベルリンの壁崩壊。平成7年の阪神淡路大震災以降は安否情報も変わり始め、ネットの速報も増えた。「テレビ緊急報道の変貌」を考える。→〔2〕災害報道編を読む

〔3:民放ドラマ編〕民放ドラマの栄枯盛衰 トレンディ〜極端キャラなど多様性の30年

民放ドラマが多様性を持った平成30年間。トレンディドラマのフジ、強烈なキャラクターの日テレ、長寿シリーズのテレ朝が台頭。デジタル録画機でタイムシフト視聴が増え、ドラマ制作のビジネスモデルも変化している。〔3〕民放ドラマ編を読む

〔4:朝ドラ・大河ドラマ編〕朝ドラと大河ドラマ「平成2大改革」が明暗を分けたNHK二枚看板

NHKのドラマを考察。朝ドラは時間帯変更と『あまちゃん』の投入、大河ドラマは“女の子大河”とクドカンの再投入。それぞれ二度の変革を経て、V字回復と右肩下がりに明暗が分かれた。その理由を探る。→〔4〕朝ドラ・大河ドラマ編を読む

〔5:バラエティ編〕バラエティ30年バトル フジ絶頂、日テレ勃興、テレ朝台頭そして

フジテレビの12年連続三冠王で始まった平成。日本テレビの勃興、フジの再逆転、日テレの再々逆転と競争が続いた。直近はテレビ朝日が台頭しフジが凋落した。民放キー局の浮沈には、バラエティの栄枯盛衰が大きく影響している。平成を彩ったバラエティの変遷を分析する。→〔5〕バラエティ編を読む

〔6:音楽番組編〕テレビの音楽番組がカラオケ、リモコン、ネットで激動した30年史

様々な音楽番組が現れては消えた。『紅白歌合戦』『のど自慢』『紅白歌のベストテン』『ザ・トップテン』『歌のトップテン』『夜のヒットスタジオ』『ザ・ベストテン』『THE夜もヒッパレ』『うたばん』など。カラオケ、リモコン、ネットなど技術の進歩を視聴者のし好の多様化で激変した歌番組を検証する。→〔6〕音楽番組編を読む

〔7:映画枠・テレビ局映画編〕激変! テレビの映画枠とテレビ局製作映画 盛衰30年のワケ

平成元年、民放キー5局はGP帯に映画番組枠があった。今はSVOD(定額制動画配信)事業の躍進、Netflix・Amazonプライムビデオ、huluなどの会員が増えてオンデマンドが隆盛となっている。テレビ局の映画枠、テレビ局が作る映画の変化を探る。→〔7〕映画枠・テレビ局映画編を読む

〔8:テレビアニメ編〕テレビアニメ30年史 視聴率絶頂期から環境激変で海外に活路

平成のテレビアニメの変化を追跡する。ゲーム機の登場、少子高齢化で玩具メーカーがスポンサーから撤退。夕方の子供向けアニメ、深夜の若者向けアニメの隆盛。そして映画先行型や海外展開などビジネスモデルが変化したアニメビジネスの昨今。→〔8〕テレビアニメ編を読む

〔9:スポーツ番組編〕スポーツ番組 人気競技の変遷と放映権の高騰がテレビを変える

平成30年間のテレビとスポーツ番組の関係を検証する。昭和はプロレス、野球、相撲。平成はサッカー、フィギュアスケート、ほかにも多種多様な種目に人気が分散した。五輪やW杯は放映権料が高騰し、特に民放による無料広告放送が限界に来ている。〔9〕スポーツ番組編を読む

〔10:ニュース・情報番組編〕ニュース・情報系がテレビの1日最多時間番組に 競争激化の令和

『news zero』『ニュース23』『グッド!モーニング』『羽鳥慎一モーニングショー』『ZIP!』『スッキリ』など様々な番組がニュース戦争を展開する。今後の行方が不透明なニュース・ワイドショーを検証する。→〔10〕ニュース・情報番組編を読む

〔11:視聴率編〕テレビの媒体価値を高める「視聴率測定」の究極進化形とは?

テレビは平成の30年で媒体価値の測定方法も変えてきた。従来の世帯視聴率だけでなく、個人視聴率を測定するためのピープルメーター導入の是非も問われている。平成末には、次世代の測定方式に向けた議論が活発になった。視聴率の測定方法は、どう進化して行くのか?→〔11〕視聴率編を読む

〔12:CM編〕2兆円規模がジリ貧 劣勢テレビCMは「データ武装」で復活する?

1975年に広告のメディア別の1位になったテレビコマーシャル。しかし2018年にはインターネット広告がテレビ広告とほぼ肩を並べた。また4マス(新聞、雑誌、テレビ、ラジオ)のシェアは、全体の3分の2あったが、今や4割ほどに低下している。テレビのCMが復活する道はあるのか検証する。→〔12〕CM編を読む

〔13:視聴者編〕テレビ視聴者をリモコン、ゲーム機、録画、PC、スマホが変えた!

。初期の「街頭テレビ」、そして「ご近所テレビ」から「一家に一台」に。電気紙芝居や一億総白痴化と揶揄された「専念視聴」の時代が、今やリモコン、ゲーム機、録画、PC、スマホなどの登場で「ながら視聴」の時代になった。テレビと視聴者の関係、その過去と未来を探る。→〔13〕視聴者編を読む

〔14:テレビ受像機編〕「スマデバ」時代のテレビ受像機 技術だけではニーズをつかめない

テレビ放送開始から平成半ばまでは、テレビには白黒、カラー、ハイビジョンへの進化に需要があった。しかし3D、データ放送、双方向機能、4K8Kなどの高機能はニーズにあっていない。スマートデバイス時代の令和はテレビの苦戦が予想される。→〔14〕テレビ受像機編を読む

〔15:テレビ局経営編〕変わりゆくテレビ局経営 ビジネスモデル見直しの最前線

テレビ局の中枢だった「編成」。局の見られる総量時間を最大化してきた。しかし広告収入以外の収入比率が増えてゆくなか、事業体としてのテレビ局は変化を強いられている。番組の制作能力と編成力の他に、求められる能力は何なのか?→〔15〕テレビ局経営編を読む

  • 鈴木祐司

    (すずきゆうじ)メディア・アナリスト。1958年愛知県出身。NHKを経て、2014年より次世代メディア研究所代表。デジタル化が進む中で、メディアがどう変貌するかを取材・分析。著作には「放送十五講」(2011年、共著)、「メディアの将来を探る」(2014年、共著)。

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